1:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)16:13:12 ID:dD2nKuVFd
ちょっと何言ってるか分からないかもしれませんが、
語らせてください
語らせてください
4:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)16:14:43 ID:YKqOVvU6t
よし話してみなさい
9:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)16:18:38 ID:dD2nKuVFd
一応スペックです
>>1
当時16歳
女 チビ 眼鏡
男の子
当時17歳
中性的で、端整な顔をしてました
背は普通、痩せてた
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21:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)16:24:53 ID:dD2nKuVFd
私は、物心ついたときから母一人、子一人の母子家庭でした。
恐らく、生まれてから10歳ぐらいまでは、
超ド田舎で暮らしていました。
超ド田舎で暮らしていました。
周りにはお爺ちゃんお婆ちゃん、
あとは田んぼぐらいしかありませんでした
あとは田んぼぐらいしかありませんでした
26:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:07:37 ID:dD2nKuVFd
田舎に住んでいたとき、
私の家の隣にはとっても優しいお婆さんが住んでいました。
私の家の隣にはとっても優しいお婆さんが住んでいました。
面倒見がよく、母が仕事で遅い時などは
よくお家にお邪魔させてもらいました。
よくお家にお邪魔させてもらいました。
その孫にあたるのが、スレタイの男の子です。
いちいち男の子と書くのも面倒なので、
「ゆき」というあだ名を使うことにします。
「ゆき」というあだ名を使うことにします。
ゆきは、何もない田舎での、私の唯一の友達でした。
私はもともと、
ちょっと勝気なところがありますが、ゆきはその正反対。
ちょっと勝気なところがありますが、ゆきはその正反対。
いつも静かに笑っていて、
私のあとからついてくるような、ちょっとオドオドした子でした。
私のあとからついてくるような、ちょっとオドオドした子でした。
私はいつもゆきを引き連れ、色々なことをして遊びました。
ゆきのお婆さんも、
「孫が二人できたみたいねー」なんて言っていましたw
「孫が二人できたみたいねー」なんて言っていましたw
27:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:08:04 ID:dD2nKuVFd
ゆきと一緒にいたのは、大体5~10歳のときでした。
私が10歳の時、母が街へ出て仕事をしたいと言い始めたのです。
これまでより多くのお給料が貰え、暮らしも安定するはずだ、と。
女で一つで私を育てる母の、苦渋の末の決断でした。
28:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:08:28 ID:dD2nKuVFd
小さかった私はそれが分からず
「引越しなんかしたくないぃいいー!!」と泣き喚きました。
しかし、母の決定は変わらず…。
私は田舎から離れ、県の中心部へ引越しすることに。
30:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:09:29 ID:dD2nKuVFd
引越しをすることをゆきに伝えた時、彼は私以上に大泣きしましたw
>>1ちゃんがいなくなったら、俺、誰と遊べばいいの? とか
俺も町に引越しするー、一緒がいいー、などなど。
見てるこっちの涙が引くほど、豪快なだだっこぶりでしたww
私は「何か情けねーなコイツ」と思い、
泣きじゃくるゆきを置いて、さっさと引越し準備に入りました。
泣きじゃくるゆきを置いて、さっさと引越し準備に入りました。
31:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:10:02 ID:dD2nKuVFd
そんなこんなで引越し当日、
空っぽになった家に、ゆきが別れの挨拶をしに来ました。
空っぽになった家に、ゆきが別れの挨拶をしに来ました。
玄関先でもじもじするゆき。
私は、おもちゃの整理があるから
早く用件を言え、とかなりツンツンした
私は、おもちゃの整理があるから
早く用件を言え、とかなりツンツンした
態度でしたw
32:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:10:27 ID:dD2nKuVFd
ゆきは真っ赤に腫れ上がった目で引越しトラックを見て、
「本当に行っちゃうんだねー」とぽつり。
1「うん。あともう少しで行く」
ゆき「1ちゃん、寂しくないの?」
1
「ちょこっとだけwでも、
町にはお友達いっぱいいるってママが言ってたw」
「ちょこっとだけwでも、
町にはお友達いっぱいいるってママが言ってたw」
ゆき「ここには、おらんもん…」ナミダメ
1「そんなことないじゃん、小学校にはいっぱいお友達いるじゃん」
ゆき「でも1ちゃんはいないもん」
33:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:10:57 ID:dD2nKuVFd
往生際が悪いゆき。
私はそれっきりまた、
拗ねたように口を閉ざしたゆきを放って置いて、準備をしました。
拗ねたように口を閉ざしたゆきを放って置いて、準備をしました。
衣装ケースを運んでいると、スカートが落ちました。
34:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:11:28 ID:dD2nKuVFd
1「これ、もう着れないからいらない。ゆきにあげようかww」
と冗談を言ってみました。するとゆきは
ゆき「えっ、本当!貰っていいの!?」
と、何故かめちゃめちゃ嬉しそうに。
35:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:11:54 ID:dD2nKuVFd
1「男の子なのにスカートもっとくのwおかしーw」
ゆき「いや、もうこれ貰った。俺のだから触らないで」
ゆきは頑なに、スカートを抱きしめて離しませんでした。
結局、時間になって私は車に乗り込みました。
36:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:12:20 ID:dD2nKuVFd
ゆきは左手にスカート、
右手は婆ちゃんに握られるという情けない格好でした。
右手は婆ちゃんに握られるという情けない格好でした。
車から身を乗り出して、「ばいばーい」と叫ぶと
鼻水を噴出しながら
「ばいばいぃいいい゛ぃいい゛」と
藤原竜也化していましたw
藤原竜也化していましたw
37:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:12:51 ID:dD2nKuVFd
あとでまた振り返ると、
スカトで鼻水拭いてたww
なんて奴でしょうw
スカトで鼻水拭いてたww
なんて奴でしょうw
46:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:33:53 ID:dD2nKuVFd
そんなこんなで、引越しが完了。
引越ししてからしばらくは、
ゆきから怒涛の電話攻撃、手紙攻撃がありましたw
ゆきから怒涛の電話攻撃、手紙攻撃がありましたw
母は安定し、割と早く家に
帰れる仕事になり、私の寂しさは薄れていきました。
帰れる仕事になり、私の寂しさは薄れていきました。
だから、ゆきが居なくなった寂しさも、かなり早くになくなりましたw
…のくせに、ほぼ毎日かかってくる電話。
47:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:34:18 ID:dD2nKuVFd
ゆき「もしもし1ちゃん」
1「またゆきかwwww」
ゆき「そっちの学校、どう?楽しい?」
1「うん。もう友達いっぱいできたよー」
ゆき「…なにそれ、ずるい」
1「ゆきの小学校もクラス替えあったよね?どうだった?」
ゆき「あんまり」
48:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:34:37 ID:dD2nKuVFd
もともとコミュ症?っぽかったゆきは、
私が居なくなった事で病状が悪化。
私が居なくなった事で病状が悪化。
小規模な田舎学校のくせに、
なかなか友達ができないらしく…
なかなか友達ができないらしく…
ゆき「1ちゃん、もう帰ってこないの?」
1「しつこいwwそうだってば」
ゆき「1ちゃんおらんと、楽しくないや…」
ゆきはかなり引きずっていて、とにかくしつこかったw
50:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:51:04 ID:dD2nKuVFd
しかし2,3ヶ月経つと、
流石のあいつにも友達ができたようでした。
流石のあいつにも友達ができたようでした。
電話もほとんどしてこなくなり、
ゆきの存在はだんだん埋もれていきました。
ゆきの存在はだんだん埋もれていきました。
それでも、年に2,3回手紙は律儀に届きましたし、
年に1回くらいは遊びに行っていました。
年に1回くらいは遊びに行っていました。
しかし、それも中学校進学と同時に終わってしまいます。
51:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:55:43 ID:dD2nKuVFd
私は市立の中学へ、ゆきは地元の中学へ。
こう、中学校になるといよいよ大人?という感じで、
自然と男女の溝ができてしまいます。
自然と男女の溝ができてしまいます。
52:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:56:20 ID:dD2nKuVFd
入学式の終わりに、家の電話が鳴りました。
出てみると、ゆきでした。
ゆき「もしもし、俺」
久々に聞いたゆきの声は、あまり変わっていなくて、
相変わらず少女のようでした。
相変わらず少女のようでした。
53:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:57:05 ID:dD2nKuVFd
なんとなく緊張して
1「あ、ああ…。おひさしぶりです」
ゆき「ちょ、他人行儀な」
1「いや…。」
ゆき「俺たち、もう中学生だねー」
1「そうっすね」
ゆき「…元気?」
1「うん、元気」
ゆき「俺も」
1「学校、どう?」
ゆき「まだなんとも言えないわ」
1「だよね」
ゆき「…」
1「…」
<ユキー、ゴハンー
ゆき「あ、呼んでる。じゃあね、**(私の苗字)」
1「あ、うん」
54:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:57:45 ID:dD2nKuVFd
これが多分、最後の電話の内容。
会話内容とかは、かなりうろ覚えですが…。5分もなかったはず。
印象的だったのが、
最後に「1ちゃん」ではなく私の事を苗字で呼んだことでした。
最後に「1ちゃん」ではなく私の事を苗字で呼んだことでした。
それから、彼からの連絡はなくなりました。
55:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:58:44 ID:tOQi1VZX7
>>1は女なん!?
56:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)17:59:41 ID:dD2nKuVFd
>>55
はいw最初にそう書いてますよ!
57:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)18:02:25 ID:tOQi1VZX7
気付かなかったわw
悪い続けて
悪い続けて
59:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)18:18:05 ID:dD2nKuVFd
それから、私の中学校生活が始まります。が、特になにもありません。
部活には一応、美術部に入り、友達にもまあまあ恵まれました。
派手な女の子、という訳には行きませんでしたが…。
頭は普通だったので、中学校3年生になったとき、
高校は偏差値的にも普通のところを選びました。
高校は偏差値的にも普通のところを選びました。
この3年間、正直、ゆきのことは忘れていましたw
60:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)18:18:29 ID:dD2nKuVFd
そして無事、高校に合格して晴れて女子高生に。
何事もなく、高校生活を送っていました。
そんなとき、お母さんに異変が。
もともと体は丈夫な方でしたが、風邪のような症状が出始めました。
顔色が悪く、いかにも具合が悪そうでした。
家に帰ってきても、疲れているのに眠れないことがよくありました。
過労による、病気でした。
(詳しいことは、なんとなくふせておきます。)
61:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)18:19:00 ID:dD2nKuVFd
結局、母は入院することになりました。
私が16歳の、夏休み目前のことです。
私が16歳の、夏休み目前のことです。
すごくショックでした。
私が何も考えず、ただただ高校生活を送っていたのに対し
私が何も考えず、ただただ高校生活を送っていたのに対し
母は身を削って働いていてくれた。それが身に染みて分かりました。
あの時ほど、自分のことを情けなく思ったことはありません。
62:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)18:19:22 ID:dD2nKuVFd
病院で、母は心配そうに言いました。
母「入院かぁー…。大分家あけることになるね」
1「うん…」
母「ごめんねぇ」
1「何で謝るの」
母「いや、あんたもうすぐ夏休みだけど、どうやって暮らしていくのよ」
1「」
そうです。母子家庭の私にとって、母がいなくなる=ぼっち です。
65:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)18:28:57 ID:dD2nKuVFd
これは本当に由々しき問題でした。
母の入院は一ヶ月程度、ちょうど夏休みと被ります。
その間、私はどう生きていけば…?
1「…一人暮らし、できるかも。一応家事は全部できるし」
母「ダメにきまってんでしょーが」
子供の浅知恵は、母に一蹴されてしまいました。
66:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)18:29:51 ID:dD2nKuVFd
ではどうすれば…?どうしようもなく、
不安になっていると、母はどこかに電話かけました。
不安になっていると、母はどこかに電話かけました。
1「何の電話」
母「んー、あんたね、**のおばちゃんって覚えてる?」
**のおばちゃんとは、私の親戚のおばちゃんです。
私が以前住んでいた、
ゆきのいる田舎に一人暮らししている女性でした。
ゆきのいる田舎に一人暮らししている女性でした。
1「あー、うんうん。覚えてるよ」
母「あんた、そこに行きなさい。夏休みの間、そこで暮らしなさい」
1「えっw」
母「えっ、じゃないが!迷惑かけるんじゃねーぞ!」
なんと。私はおよそ6年ぶりに、
あの田舎に住むことになってしまいましたw
あの田舎に住むことになってしまいましたw
70:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)18:43:31 ID:dD2nKuVFd
夏休み当日、私はおばちゃんの家にお引越し?しました。
まあ、持つものと言えば勉強道具と服と小物ぐらいでした。
おばちゃんは、迷惑そうなそぶりを全く見せず、
寧ろ嬉しそうに歓迎してくれました。
寧ろ嬉しそうに歓迎してくれました。
しかも私の部屋として、使わない部屋をあてがってくれました。
部屋の片づけが終わると、ゆきの家に行って挨拶をしました。
71:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)18:44:10 ID:dD2nKuVFd
お婆ちゃんは、久々の再開に号泣w
それとなくゆきの事を聞いてみると、
なんと部活に行ってるのだそう。
なんと部活に行ってるのだそう。
1「将棋部とかですかww」
お婆ちゃん「いんにゃ、バスケよ」
1「!!!?wwww!?」
ゆきがwwあのゆきがバスケww
あまりにも意外な組み合わせでしたww
あまりにも意外な組み合わせでしたww
72:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)18:44:34 ID:dD2nKuVFd
お婆ちゃんの話によれば、
ゆきは近くの高校に通い、成績優秀で部活もがんばってるそう。
ゆきは近くの高校に通い、成績優秀で部活もがんばってるそう。
ただ、唯一の悩みが「女っ気がない」ということらしく。
中学、高校と全く色気がなかったようでした。
これには何となく、納得。
これには何となく、納得。
74:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)19:06:10 ID:ntGt7ocdS
何となく納得って、
いつ女って気づいたんだ?
いつ女って気づいたんだ?
75:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)19:21:24 ID:dD2nKuVFd
>>74
ああ、すみません。書き方が悪かったですね。
恋愛の気配がなかった、ということです!
ゆきは生物学上は男ですよww
ゆきは生物学上は男ですよww
80:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)19:38:39 ID:dD2nKuVFd
せ夕方まで色々世間話をしていると、
ゆきが帰ってくる音がしました。
ゆきが帰ってくる音がしました。
思わず緊張し、ガチガチになってしまいました。
正座のまま、居間にいると
正座のまま、居間にいると
ゆきがひょこっ、と戸から顔を出してきました。
81:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)19:39:07 ID:dD2nKuVFd
ゆき「え」
お婆ちゃん「ニヤニヤ」
お婆ちゃん「ゆき、1ちゃんよww」
1「ド、ドモ…」
ゆきは、大絶叫していましたww
82:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)19:39:35 ID:dD2nKuVFd
ゆきは顔を真っ赤にしてあたふたし、
「1ちゃん!?1ちゃんだよね!!」と絶叫し続けました。
「1ちゃん!?1ちゃんだよね!!」と絶叫し続けました。
あまりのテンションの高さにびびっていると
ゆきは興奮した様子で、
「大きくなったね!」
「髪のびた!?」
「眼鏡になってるぅうう」
「大きくなったね!」
「髪のびた!?」
「眼鏡になってるぅうう」
とまくしたててきましたw
83:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)19:40:00 ID:dD2nKuVFd
ちょっと落ち着け、と
お婆ちゃんにたしなめられて、やっと座りましたw
お婆ちゃんにたしなめられて、やっと座りましたw
テーブルを挟んで向かい合わせになったのですが、
深呼吸の鼻息がうるさかったw
深呼吸の鼻息がうるさかったw
私も落ち着いて、彼をよくよく見てみました。
背は、伸びていて、体も少し筋肉質になっていました
(それでも、スポーツをやっている
人間にしては、ヒョロかったようなw)
(それでも、スポーツをやっている
人間にしては、ヒョロかったようなw)
問題は顔でした。誰だこのイケメソはww
もう、ビックリするほど綺麗な顔立ちになっていらっしゃいました。
幼い頃から目が私よりも大きく、
顔も小さかったのですが、全く劣化していませんでした。
顔も小さかったのですが、全く劣化していませんでした。
肩身が狭いwwうはwww
86:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:06:37 ID:dD2nKuVFd
もうとにかく久しぶりすぎて、何も言えない私。
しかしゆきのマイペースっぷりは全く変わっていなかったw
私が緊張しているのを気にせず、ベラベラと喋る喋る。
(ゆきは昔から、興奮すると早口でまくしたてるクセがあったのでw
87:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:06:56 ID:dD2nKuVFd
ゆき「中学校くらいのときだよね?最後に話したの!」
1「ハ、ハヒ」
ゆき
「俺、中学校に入ってから、色々頑張ったんだよw
運動とかも始めたし、勉強も頑張ったしw」
「俺、中学校に入ってから、色々頑張ったんだよw
運動とかも始めたし、勉強も頑張ったしw」
1「ソ、ソデシュカ」
ゆき
「いやー懐かしいなー、
そういえば1ちゃんは部活何やってるの?」
「いやー懐かしいなー、
そういえば1ちゃんは部活何やってるの?」
1「ビ、ビジュツ」
ゆき「ええええ、すっげぇええ!絵、見せて!描いて描いて!」
1「」
正直、苦手なノリでしたww
88:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:07:23 ID:dD2nKuVFd
ゆきの奴は、バスケという青春スポーツを通して
立派なリア充へとメガ進化していましたw
立派なリア充へとメガ進化していましたw
ゆきからの口撃をコミュ障な返事で
ボソボソと返していると、何時の間にか夜に。
ボソボソと返していると、何時の間にか夜に。
その日は、ここで夕ご飯をご馳走になりました。
帰るとき、ゆきが送ってくれました。
かえるや、虫の音が懐かしかった。
暗いあぜ道を二人で並んで歩きました。
暗いあぜ道を二人で並んで歩きました。
89:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:07:50 ID:dD2nKuVFd
おばちゃん家に帰ると、
おばちゃんがスイカを用意していて、
ゆきを家に引きずり込みました。
おばちゃんがスイカを用意していて、
ゆきを家に引きずり込みました。
二人でテレビを見ながらスイカを食べていると、
ゆきが「部屋を見たい」と言い出しました。
ゆきが「部屋を見たい」と言い出しました。
別に断る理由もないか…。と思い、案内すると、
何故かゆきは「すげーw」を連発していました。
何故かゆきは「すげーw」を連発していました。
今思えば、緊張してぶっきらぼうになっていた私を、
解そうとしていてくれたのかもw
解そうとしていてくれたのかもw
ゆきは一通り机やポスターなんかを見た後、本棚に目をつけました。
90:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:08:38 ID:dD2nKuVFd
ゆき「あ、これ俺も好きな漫画だー」
ゆき「1ってこんな難しい小説も読むんだーすげー」
勝手に漁っていくゆき。
その手が、ファッション雑誌の前で止まりました。
すると、今まで口を挟む隙もなく話していた声が、ぴたりと止みました。
ゆきはおもむろに一冊雑誌を抜き、
興味深そうにしげしげと見つめました。
興味深そうにしげしげと見つめました。
91:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:09:21 ID:dD2nKuVFd
ゆきはしばらく雑誌を読んで
ゆき「…すげー、都会の子ってこんな派手な格好してるんだねw」
1「いやいや、ここの女の子もこんな感じじゃないかな…」
ゆき「いやー、多分違うと思うw町には、こんな子いっぱいいる?」
1「うん。皆引くほどおしゃれ」
92:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:09:46 ID:dD2nKuVFd
1「うん。皆引くほどおしゃれ」
ゆき「…1も、こんな格好する?」
ゆきが見せてきたのは、花柄やピンク、
レースといったいかにも女の子っぽい服のページ。
レースといったいかにも女の子っぽい服のページ。
1「まあ、ここまで派手じゃないけど…」
ゆき「へー。すげー」
な に が ? 馬鹿にしてるのか?
93:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:10:15 ID:dD2nKuVFd
少しイラっとしていると、
ゆきは本棚の前に座り込んで、
本格的に読みふけりはじめました。
ゆきは本棚の前に座り込んで、
本格的に読みふけりはじめました。
20分くらい、私をほったらかしにして、
ゆきは雑誌を読み続けました。
ゆきは雑誌を読み続けました。
その横顔は、どことなく嬉しそうな、楽しそうなかんじがしました。
雰囲気に圧倒されて、
何も言えないでいると、おばちゃんから声をかけられました。
何も言えないでいると、おばちゃんから声をかけられました。
ゆきは、ビクっとして、慌てて本棚に雑誌を戻しました。
94:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:10:37 ID:dD2nKuVFd
1「可愛い子でもいたの?w」
少し冗談めかして聞くと、
ゆきは何故か眉間に皺を寄せ、
「うーん?」と言っていました。
ゆきは何故か眉間に皺を寄せ、
「うーん?」と言っていました。
結局、ゆきはそのまま、そそくさと帰ってしまいました。
95:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:11:02 ID:CZtLpogHl
やべぇよ
興奮するよ
97:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:19:16 ID:Jqbr5pjM5
wktk
98:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:24:06 ID:dD2nKuVFd
それから暫く、平和な田舎の時間が過ぎていきました。
ゆきは朝から昼は部活に行き、昼ご飯のころには帰ってきました。
昔みたいに一緒にご飯を食べ、
漫画なんかを読んだりしていくうちに、緊張も解けていきました。
漫画なんかを読んだりしていくうちに、緊張も解けていきました。
ゆきは驚くほど頭がよく、勉強なんかも見てもらいました。
男の子とこんな夏休みを過ごしたことはなかったので、
毎日が新鮮でしたw
毎日が新鮮でしたw
99:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:24:41 ID:dD2nKuVFd
そんなある日、私はお婆ちゃんの提案で、
ゆきの部活風景を冷やかしに行きました。
ゆきの部活風景を冷やかしに行きました。
体育館の外から、ちらっとゆきを見てみると、
彼は少し細い体を揺らしながら、
一生懸命プレーしていました。
彼は少し細い体を揺らしながら、
一生懸命プレーしていました。
もう、なんというか、かなり格好よかったw
悔しいですが、喪女は簡単に乙女心にwwww
しかし、あれです。ゆきは格好よく、頭もよく、人当たりも良い。
どうせライバルなんて山のようにいるのだろうと思うと、
なんか、恋に落ちる寸前で自制がかかりました。
なんか、恋に落ちる寸前で自制がかかりました。
101:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:38:19 ID:dD2nKuVFd
ゆきに対して、どうにも煮え切らない
思いを抱えたまま、日々は過ぎていきました。
思いを抱えたまま、日々は過ぎていきました。
ある日、割と近くで夏祭りがあるのだと
おばちゃんが言ってきました。
おばちゃんが言ってきました。
おば「ゆき君と二人で行ってこんねww」
1「」
おば「浴衣貸してあげるからww」
君のように、勘のいいおばちゃんは嫌いだよ…。
102:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:38:39 ID:dD2nKuVFd
そわそわしつつ、ゆきに話題を振ってみました。
1「あのさー」
ゆき「んー?」
1「××で夏祭りあるみたい」
ゆき「あー、知ってるよ。行こうか」
1「」
喪女、初めて男子に夏祭りのお誘いを受けるww
103:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:39:04 ID:dD2nKuVFd
しかし、ここは冷静にと思い、さらりと
1「あ、じゃー行こう」
という全く可愛げのない言葉で返してしまいましたw
夏祭り当日、私は約束どおりおばちゃんに浴衣を借りました。
白地にピンクの花があるやつで、
すごく綺麗で高そうでした。喪女にはモッタイネ。
すごく綺麗で高そうでした。喪女にはモッタイネ。
おばちゃんは張り切って、似た生地の巾着も用意してくれました。
さらにさらに、どこで学んだのか、
あのうなじが見える色っぽいお団子まで結ってくれましたw
あのうなじが見える色っぽいお団子まで結ってくれましたw
おばちゃん、結婚してくれ…。
105:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:50:23 ID:dD2nKuVFd
ゆきの家に行くと、ゆきはあった瞬間、大きく目を見開きました。
恥ずかしくて恥ずかしくて、消えたかったw
ゆきはポカンとしたまま、
じろじろと上から下まで見つめてきました。
じろじろと上から下まで見つめてきました。
1「いや、見すぎです」
ゆき「すげー、1ちゃんじゃないみたいww誰w」
1「…」
そりゃ、おばちゃんのお節介で人生初のお化粧までしてますし。
106:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:50:58 ID:dD2nKuVFd
ゆきは一通りすげー、を繰り返しました。
いたたまれなくなって、
さっさとバス停へ引張っていきました。
いたたまれなくなって、
さっさとバス停へ引張っていきました。
夏祭りの間、ゆきはちらちらと髪を見てきたり、下駄を見てきたり…。
まさか。
いやいやいや、まさかって何だww
107:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)20:51:16 ID:dD2nKuVFd
もう本当に、本当にチラっとだけ、
ゆきは私に見とれているんじゃないかと勘違いしましたw
ゆきは私に見とれているんじゃないかと勘違いしましたw
もう、死ぬほどドキドキしましたw柄にもなくww
ゆきにたこ焼きやら、
カキ氷やら勧められても、全く喉を通らないほどでしたw
カキ氷やら勧められても、全く喉を通らないほどでしたw
あああ、思い出しても恥ずかしいですw
108:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)21:06:30 ID:JcebeillP
うわぁ・・・青春
113:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)21:40:53 ID:dD2nKuVFd
そんなこんなで小規模のお祭りを堪能し、
私とゆきは帰ってきました。
私とゆきは帰ってきました。
気になったのは、ゆきが、ずっと私を見ていること。
たまにゆきの方に顔を向けると、
パッと顔をそらすのですが、視線は痛いほど刺さってきました。
パッと顔をそらすのですが、視線は痛いほど刺さってきました。
ドギマギしながら、おばちゃんの家へ帰ろうとすると、
ゆきが申し訳なさそうに言いました。
ゆきが申し訳なさそうに言いました。
ゆき「なぁ、1ちゃんまだ時間大丈夫?」
114:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)21:41:23 ID:dD2nKuVFd
1「え、なんでw」
ゆき「いやぁ…。ちょっと家こない?」
1「何で?」
ゆき「いや…」
どうも歯切れが悪いゆき。
確かに予定はないので、私はのこのこ付いていきました。
確かに予定はないので、私はのこのこ付いていきました。
家にはお婆ちゃんがいましたし。
115:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)21:42:37 ID:dD2nKuVFd
ゆきは、自分の部屋に私を入れました。
いきなり後ろに回って、ドアを閉め、カーテンも全部閉めました。
いきなり後ろに回って、ドアを閉め、カーテンも全部閉めました。
何だ、何だと焦っていると、
ゆきはいきなり部屋の真ん中に正座しました。
ゆきはいきなり部屋の真ん中に正座しました。
1「え、どうしたw」
ゆき「…ちょっと大事な話ある」
ゆきは何時になく深刻な顔をして、唇を噛んでいました。
無言のまま、何分か経ちました。
116:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)21:43:01 ID:dD2nKuVFd
いきなりゆきが、立ち上がりました。
思わず何かされるのか(すみません)と身構えましたが、
思わず何かされるのか(すみません)と身構えましたが、
ゆきは私をスルーして、たんすへ。
しばらくゴソゴソと中をかき混ぜて
しばらくゴソゴソと中をかき混ぜて
ゆき「…1ちゃんさぁ、覚えてる?」
1「何を」
ゆき「引越しのときさぁ、俺、1ちゃんに服貰ったよね」
ゆきは恥ずかしそうに俯いたまま言いました。
117:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)21:43:44 ID:dD2nKuVFd
私はすぐ、ゆきにあげたスカートを思い出しました。
1「覚えてるよ。いらないからスカート押し付けたね」
ゆき「うん…」
1「だから何?」
ゆきの動きがぴたっと止まりました。
それからゆっくり深呼吸を繰り返しました。
それからゆっくり深呼吸を繰り返しました。
ゆきはおもむろに、たんすからビニール袋を出してきました。
小さなスカートでした。
私が10歳の頃にはいていた、ゆきにあげたものでした。
私が10歳の頃にはいていた、ゆきにあげたものでした。
1「まだ持ってたの?」
ゆきはぎこちなく頷きました。
スカートは皺一つなく、綺麗なままでした。
スカートは皺一つなく、綺麗なままでした。
119:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)21:46:43 ID:dD2nKuVFd
1「どうして、こんなもの大事にとってるの?」
ゆき「…」
ゆきは暫く黙っていました。
いらいらして、少し強めに先を促すと
いらいらして、少し強めに先を促すと
決心したように言いました。
「1ちゃん、その浴衣、俺に着せて」
はい?
121:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)21:51:53 ID:1EJKsCxdN
きたな遂に
面白い
122:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)21:57:34 ID:dD2nKuVFd
ゆきの話したことを要約すると
昔から、女の子の服に興味があった
私から貰ったスカートを一回はいてみたとき、
その気持ちに気付いたんだそう。
その気持ちに気付いたんだそう。
1ちゃんの浴衣が綺麗で、我慢が出来なくなった。
一回で良いから俺もこういうのを着てみたい。
告白かと思っていた私涙目ww
もう呆然でした。
123:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)21:57:57 ID:dD2nKuVFd
1「え、女装趣味…?」
ゆき「そうなるね。でも、1ちゃんになら話せると思って」
1「…」
ゆき「ごめんね、引くよね」
1「いやいやいや」
確かに驚きはありました。
しかし、嫌悪感はありませんでした。
しかし、嫌悪感はありませんでした。
むしろ、美形のゆきが浴衣を着たほうがいいような…。
124:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)21:58:21 ID:dD2nKuVFd
あまりにも衝撃的な告白で、
私自身もぽーっとしてしまい、
私自身もぽーっとしてしまい、
1「…いや、別に。いいけど」
ゆき「まっじで!!!!?やったあああ」
1「明日、明日の夕方ならいいよ」
ゆき「うん!ありがとう1ちゃん!大好き!」
ゆきは見たこともないくらい、喜んでいました。
その姿がすごく無邪気で、不思議なくらい納得してしまいました。
「ゆきは、男の子だけど男の子じゃないんだなー」と
125:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)22:01:13 ID:NdKKQl66F
ガッカリなのかホッとしたのか
127:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)22:05:42 ID:dD2nKuVFd
次の日の夕方、うきうきしたゆきが家にやってきました。
窓から直接部屋にあがらせ、浴衣を広げて見せました。
ゆきは、溜息をついて、うっとりしていました。
1「着かた、分かる分けないよね?」
ゆき「うん、分からん…」
仕方がなく、服を脱いでもらって、私が着付けをしました。
恋に落ちかけた男のハダカでしたが、全くドキドキしなかったなw
128:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)22:06:09 ID:dD2nKuVFd
帯を結んで、姿見を持ってきてあげました。
ゆきは感動したように、言葉を詰まらせていました。
何度も何度もくるくる回っていました。
何度も何度もくるくる回っていました。
しかし、いくら美形といえども、
男にそのまま浴衣を着せたって、
ただの「女物の浴衣を着たゆき」で何となく、
脱力して笑ってしまいましたw
男にそのまま浴衣を着せたって、
ただの「女物の浴衣を着たゆき」で何となく、
脱力して笑ってしまいましたw
ゆきもそのことに気付いたようでしたが、
化粧やら髪やらは注文してきませんでした。
化粧やら髪やらは注文してきませんでした。
まだ、少し抵抗感があったのかなー。
129:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)22:06:32 ID:dD2nKuVFd
1「ゆきは、心が女の子ってことなの?」
ゆき「いや、多分違う。別に、男が好きだとかはない」
ゆき「ただ、女の子の服が着たいだけなんだと思うw」
すっきりしたように、彼は笑っていました。
結局ゆきは自分の女装姿を一時間ほど堪能して、帰りました。
133:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)22:37:40 ID:ntGt7ocdS
女装趣味かよww
1とのラブコメ期待してた俺はやっぱり純粋な人間だったようだ・・・・
132:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)22:12:58 ID:Gr63SHRi3
なんかカワイイなー
134:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)22:50:28 ID:dD2nKuVFd
それからというもの、
秘密を共有した私とゆきは、さらにうちとけました。
秘密を共有した私とゆきは、さらにうちとけました。
マツコデラックスとゆきをあわせ、
マツゆきなんていうあだ名なんかもできましたw
マツゆきなんていうあだ名なんかもできましたw
ゆきは、吐き出してすっきりしたのか、
自分の中の「女の子」の部分?をあまり隠さなくなりました。
自分の中の「女の子」の部分?をあまり隠さなくなりました。
134:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)22:50:28 ID:dD2nKuVFd
私の前でだけは、
ちょっと髪を結んでみたり、なんてかんじです。
ちょっと髪を結んでみたり、なんてかんじです。
だんだん、私も慣れてきて、
一緒にファッション雑誌を読んだりなんかもしました。
一緒にファッション雑誌を読んだりなんかもしました。
135:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)22:52:02 ID:dD2nKuVFd
ある日、珍しくゆきの部活がない日、
ゆきが普段着も着てみたい、と言いました。
ゆきが普段着も着てみたい、と言いました。
浴衣の件以来のことだったので、
少しびっくりしましたがゆきの必死のお願いに、私も折れました。
少しびっくりしましたがゆきの必死のお願いに、私も折れました。
この頃には私は、ゆきの女装を
手つだってあげたいという気持ちが大きくなっていました。
手つだってあげたいという気持ちが大きくなっていました。
前回浴衣を貸したときは、
やっぱり違和感があったことを思い出しました。
やっぱり違和感があったことを思い出しました。
137:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)22:54:31 ID:dD2nKuVFd
1「貸しても良いけど、それなりのクオリティが欲しいよね」
ゆき「あー、たしかに…」
1
「前の浴衣は、何かやっぱり、
ゆき!って感じだったよね…。女ってかんじじゃなかった」
「前の浴衣は、何かやっぱり、
ゆき!って感じだったよね…。女ってかんじじゃなかった」
ゆき「ひでぇ」
1「やっぱり、ウィッグとか化粧とかもしたほうがいいよ」
ゆき「持ってる?」
1「ううん」
138:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)22:55:17 ID:dD2nKuVFd
どうしたものか、と困った顔をするゆき。
私は、こう提案してみました。
私は、こう提案してみました。
1「…町に買いに行ってみる?」
ゆき「えっ」
1「女装したままで」
ゆき「えww」
143:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:09:47 ID:dD2nKuVFd
ゆきはもの凄く嫌がっていました。しかし、私はテンションマックス。
ゆきにワンピースとストッキングを着せて、町へでかけました。
周りの視線を気にしながら、
おどおどとしているゆきに、
申し訳ありませんが笑ってしまいましたw
おどおどとしているゆきに、
申し訳ありませんが笑ってしまいましたw
1「大丈夫、絶対ばれないww」
ゆき「無理、無理!やばいよ、風とか吹いたら絶対やばい」
1「ww」
144:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:11:53 ID:dD2nKuVFd
そんなこんなで、ウィッグと化粧品を買いました。
化粧品は全くの素人だったので、
店員さんに聞きましたが、そのときのゆきも面白かったw
店員さんに聞きましたが、そのときのゆきも面白かったw
店員さんに好みの色を聞かれて、すごくキョドってましたw
結局、ゆきの心配に反して、
誰にもばれることなく買い物を終えました。
誰にもばれることなく買い物を終えました。
なんだか、妹ができたみたいで楽しかったw
145:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:12:29 ID:dD2nKuVFd
帰ってきて、ゆきは早速ウィッグをつけました。
本当に女の子っぽくて、劣等感を感じました。
感心していると、ゆきは私にも化粧をするよう促してきました。
雑誌を見て練習?していたのか、ゆきはすいすい化粧をしていきます。
女なのに、私は全く上手くできませんでした。
146:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:13:07 ID:dD2nKuVFd
ゆき「1ちゃんへたくそww」
1「黙れマツゆき」
ゆき「ちょっと貸してみw」
ゆきは、道具を取り上げて、私の顔に化粧をしてくれました。
普通なら、きっと断っていたでしょう。
けど、何故かこの日だけは、
異常なほど親密な雰囲気だったので、なんとなく受け入れました。
けど、何故かこの日だけは、
異常なほど親密な雰囲気だったので、なんとなく受け入れました。
ゆきは、丁寧に眉を描いたり、チークを塗ったりしていきました。
顔が近くて、多分お互いの息がかかっていたかもしれません。
148:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:20:26 ID:dD2nKuVFd
二人とも無言でした。
わたしはゆきにされるがままでした。
ゆきは、リップを塗ろうとして、少し動きを止めました。
あー、流石にリップはダメだよなーと、ぼんやり思っていると
ゆきは急にリップを置いて、私のほっぺたを両手で包みました。
149:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:20:53 ID:dD2nKuVFd
気付いたら、キスされていました。
え?なにこれww
と思いました。一瞬、何が起こったか分かりませんでした。
多分、ものすごいマヌケ面だったと思います。
しばらくして、ゆきは唇を離しました。
150:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:21:32 ID:dD2nKuVFd
1「…」
ゆき「…」
1「え、何?」
ゆき「…ごめん」
1「え、ごめんって何」
ゆき「…しちゃった」
1「何が」
ゆき「キスw」
…
はい?
152:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:24:58 ID:ntGt7ocdS
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
期待
151:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:22:28 ID:NdKKQl66F
この場合はレズになるのか?
153:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:29:07 ID:dD2nKuVFd
>>151
どうでしょうw
ノーマルなはず
ノーマルなはず
155:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:36:59 ID:dD2nKuVFd
言われてから、いきなり体がぶわーっと熱くなり、涙が出てきました。
なんか、怒りに似た感情がこみあげてきて、でも、何も言えませんでした。
ゆき「ごめん」
1「いや、ごめんとかじゃないでしょ」
ゆき「つい」
1「ふざっけんな」
156:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:37:22 ID:dD2nKuVFd
恥ずかしくて、気が動転しすぎて、
私は思いっきりゆきを押しのけました。
私は思いっきりゆきを押しのけました。
の、はずが、ゆきの体はびくともしませんでした。
一人であたふたする私に対し、
ゆきはびっくりするほど冷静でした。
ゆきはびっくりするほど冷静でした。
ゆき「1ちゃん、ごめんってば」
1「帰れ!帰れオカマ!」
ゆき「騒いだら、人来ちゃうよ」
ゆきは、今度は私の手首を掴んできました。
振りほどこうとすると、
ギュっと力が入って、引き寄せられました。
振りほどこうとすると、
ギュっと力が入って、引き寄せられました。
157:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:37:58 ID:dD2nKuVFd
また、ゆきにキスをされていました。
びっくりしてもがくと、
そのまま抱きしめられました。力が強くて、全く動かない。
そのまま抱きしめられました。力が強くて、全く動かない。
ゆきは首の角度を変える?みたいにして、
唇を甘噛みしてきました。
唇を甘噛みしてきました。
全身に鳥肌がたち、力が抜けていきました。
ゆきは何度も何度も、音を立ててキスをしてきました。
159:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:38:53 ID:dD2nKuVFd
完全に放心状態で、されるがままになっていると、
ゆきはキスを止め、わたしの肩に顎を乗せ、
ゆきはキスを止め、わたしの肩に顎を乗せ、
耳元に顔を寄せて、一層強くぎゅーっとしてきました。
体が熱くて、呼吸が荒かったので、多分興奮していたんだと思います。
ゆきは、今まで聞いたこともない、甘えた声で私の名前を呼びました。
そこでハッとなって、おもいっきりゆきの後ろ髪を引っ張りました。
ゆきは悲鳴をあげて、床に転がりました。
ダッシュで離れ、呼吸を整えました。
ダッシュで離れ、呼吸を整えました。
161:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:39:17 ID:dD2nKuVFd
うわ恥ずかしいなこれ
162:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:41:37 ID:JcebeillP
読んでるこっちがムネキュン
163:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:58:20 ID:dD2nKuVFd
ゆきは暫く悶絶していました。
私はとにかく窓側にまわり、距離をとりました。
私はとにかく窓側にまわり、距離をとりました。
ゆき「いてぇー…。1ちゃん、これ抜けてるでしょ絶対」
1「うるさい、黙れ、喋るな、なんでこんなことした」
ゆき「ごめん、我慢できなくなった」
1「なななななななにが」
もう足も口もがたがたで、言葉にできませんでした。
ゆきは申し訳なさそうでした。
ゆきは申し訳なさそうでした。
164:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:58:51 ID:dD2nKuVFd
ゆき「1ちゃん、怖かった?」
1「違う、びっくりした」
ゆき「嫌だった?」
1「当たり前だろ、ふざけんなふざけんなふざけんな」
ゆき
「でも1ちゃん、ちゅーしたとき、
ちょっと、とろんってしてたよ」
「でも1ちゃん、ちゅーしたとき、
ちょっと、とろんってしてたよ」
私激昂。 しかし、人間って動転しすぎると、
言葉すら出なくなるものでした。
言葉すら出なくなるものでした。
165:名無しさん@おーぷん 2014/06/21(土)23:59:27 ID:dD2nKuVFd
腰が抜けて、座り込んでいると、ゆきが近づいてきました。
思わず身を堅くすると、
ゆきは「ごめん、もうしない。本当ごめん」と
眉を下げた犬みたいな顔で謝ってきました。
ゆきは「ごめん、もうしない。本当ごめん」と
眉を下げた犬みたいな顔で謝ってきました。
1「な、何でこんなことしたの」
ゆき「え、好きだったから」
1「なんで」
ゆき「何でも何も…。1ちゃんが好きだし」
1「意味分からん」
ゆき「俺も、何でこんなことしたのか分からないや。本当ごめん」
1「そうか、帰れ」
ゆき「うん。ごめん」
166:名無しさん@おーぷん 2014/06/22(日)00:00:07 ID:qW2DDJCFR
その日、ゆきはすごすごと退散していきました。
呆然として部屋から出ると、おばちゃんが「何その顔ww」
と笑ってきました。鏡を見ると、汗
や涙で顔がわけ分からん状態になっていました。
や涙で顔がわけ分からん状態になっていました。
夜になって携帯を見ると、ゆきからメールがきていました。
「今日はほんとうにごめん、でも、1ちゃんが好きです。
驚かせてごめんなさい。反省しています。
責任をとるので、付き合ってください。」
責任をとるので、付き合ってください。」
謙虚なのか図々しいのか不明なメールでした。
ぼんやりと、奴も動揺してるのかなーと思いました。
ぼんやりと、奴も動揺してるのかなーと思いました。
「市ね」
一言だけ返信して、布団に入りましたが、
その日は全く眠れませんでした。
その日は全く眠れませんでした。
168:名無しさん@おーぷん 2014/06/22(日)00:01:01 ID:32ysDnKEK
なぜそんなもったいないことをしたw
俺にもゆきとキスさせてくれ
179:名無しさん@おーぷん 2014/06/22(日)00:09:53 ID:yOjO53uhS
キュンとした
169:名無しさん@おーぷん 2014/06/22(日)00:01:52 ID:JFOJgrDiJ
あら?
>>1さん
IDかわった??
170:名無しさん@おーぷん 2014/06/22(日)00:02:35 ID:qW2DDJCFR
あら、変わってますね
172:ゆき 2014/06/22(日)00:03:28 ID:qW2DDJCFR
じゃあ、今度から名前これでいきますねw
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引用元 知り合いの男の子が、男の子じゃなかった話
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