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87: ななし製作委員会 2016/06/14(火) 15:09:19.46 ID:tjAHjknz0.net
身近じゃない人に聞いて欲しくて、でも書いて良いのか迷ってます。 
九州在住の某宗派の現役の僧侶なんですが、 
先日ちょっとビックリした事に遭遇して自分でも混乱してるんです。 
需要があれば書こうかとも思ってますが・・・

90: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 15:12:02.95 ID:dyf0R3tK0.net
>>87 
需要アリです~

93: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 15:15:31.82 ID:PkvgBNa40.net
>>87 
お願いします。

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95: ななし製作委員会 2016/06/14(火) 15:18:59.87 ID:tjAHjknz0.net
90さんからお言葉頂いたので時間かかるかもしれませんが書きますね。 
因みに私の宗派では(思いっきりバレますが)
いわゆる幽霊などはいない前提なので 
周囲に気軽に話が出来ないのです。 

で、私は福岡在住で、
先日、ちょっと不思議なご依頼を受けて某塙さんで有名な県に行きました。 
用件は、はじめて電話を頂いたかたから、 
最初は「お墓を新しくしたから骨壺(骨)を移動させたいので来てほしい」 
というものでした。 
俗に言う墓石の「魂抜き」から「魂入れ」をしてほしいということでしたが、 
当宗派ではそういうことは基本的にやってないので一旦お断りしました。 
長いかな?

97: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 15:21:46.37 ID:dyf0R3tK0.net
>>95 
長くないですよ~

98: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 15:21:54.69 ID:PkvgBNa40.net
>>95 
見てますよ

101: ななし製作委員会 2016/06/14(火) 15:24:45.84 ID:tjAHjknz0.net
文字数はこんな感じで良いんでしょうか?続けます。 

そうすると、相手様から 
「それでも何か似た様な事が出来ればそれで良いし、
 とにかく来てほしい」 
ということで何か必死な感じも受けたので、 
「ご希望に添えない感じの内容になるやもしれません」 
などと宗派の教えを曲げる訳にはいかないので
何度かお断りしたのですが、 
何度もお願いされて、
しかも段々切迫して来たので心情的にも断り難くなって、 
その時は日程を調整して折り返し連絡差し上げます。
という感じで返答しました。 

相手の声は中年と思える感じの男性で、
ひとづてに私を知ったということでした。

102: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 15:25:40.28 ID:PkvgBNa40.net
>>101 
wktk

105: ななし製作委員会 2016/06/14(火) 15:31:28.15 ID:tjAHjknz0.net
翌日、朝のお勤めをしている時間(恐らく一般的には可也早朝)に 
そのかたから電話があり 
「日時は決まったか?とにかく急いで来て欲しい」的な事を何度も言われ 
正直、こんな時間に電話して来て非常識、
しかも何か複雑な事が隠されているんじゃないか?
何だか嫌な感じもするとも思いましたが、 
そのかた(以後Tさんとします)の声が半分泣き声みたいになって来たので 
前日の夜に確認した自分のスケジュールを複数日お伝えして、 
ご都合をお伺いしました。

108: ななし製作委員会 2016/06/14(火) 15:36:34.79 ID:tjAHjknz0.net
書くの遅くてすいません。 

するとやっぱり一番最短の日時(翌日の午前中)を指定されましたので、 
了解し、行く先の住所や経読に必要なや故人のお話をお聞きしようとすると 
「こちらが迎えに行くのでその時に詳しく話します」 
と言われ、ますます嫌な予感が強くなりました。 

しかし、受けてしまったものはもうお断り出来ませんし、 
何よりTさんはウチを知っていらっしゃるので
反故にする様な事も出来ない状況
(何かあればそれはそれで厄介で恐い)になっていました。

110: ななし製作委員会 2016/06/14(火) 15:44:13.78 ID:tjAHjknz0.net
もともと気が小さい部類なので
翌日に備えてご本尊にいつもより長く深く 
(こういうのも本当はいけないんですが)手を合わせて加えて、 
念の為、他宗派の友人からもらった独鈷杵も持参する事にしました。 
(仏教勉強会みたいなものがあり
他宗派の事も少し勉強してますし友人もいます) 

そして翌日のお約束9時より早くにTさんは御迎えに来て下さいました。 
電話の印象とは随分違った、優しげな気の弱そうなかたに見えましたし、 
最初のご挨拶も
「この度はご迷惑を掛けて申し訳ありません」と 
非常に丁寧で常識のあるものでした。

112: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 15:48:46.72 ID:HwPfsYe10.net
>>110 
丁寧で常識のある方が余裕なくなるほどの非常事態って…。

113: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 15:50:04.67 ID:dyf0R3tK0.net
>>112 
うん。よほど切羽詰まった状態なんだろうね。

114: ななし製作委員会 2016/06/14(火) 15:50:34.49 ID:tjAHjknz0.net
お迎えに来て頂いたのは電話を頂いたTさんとその奥様で 
いたって普通な雰囲気、自動車も一般的なものでした。 
県名だけは聞いていたので、何となくの時間を想定して 
家族に行き先とTさんの電話番号を告げ出発しました。 

「今日はお墓の移設の件で
 お呼び頂いたと思っていますが、ご家族様でしょうか?」 
とお聞きすると 
「いえ、私達には本当は関係ない人間なんです、
 ちょっと複雑なんで電話では話せませんでした。
 周りにも聞こえたら良くないし」 
とTさんの返答。

その時、2つの考えが浮かびました。 
真っ先に浮かんだのは「やばいやつ」で、
次に思ったのはいわゆる「水子」的なものでした。

115: ななし製作委員会 2016/06/14(火) 16:00:28.28 ID:tjAHjknz0.net
すると奥様が
「お坊さんのことはDさんから聞いたんです」と仰いました。 
Dさんとは、昔、教育関連の仕事で一緒にお仕事をしたかたでした。 

そうなら早く言ってくれたら
事前にDさんに色々聞けたのにと思いましたが、 
それよりも気になったのが「周りに聞こえたら良くないし」でした。 

「そうなんですかぁ」とか相槌を打ちながら
その言葉が気になって気になって、既に少々ビビッていました。 
「周り」って何?
会話の流れそのままで「家族」なら良いなぁとか思っていると、 
「Dさんがですね、お坊さんなら優しいので
 引き受けてくれるって言ったんでね」 
Tさんが話を始めました。

117: ななし製作委員会 2016/06/14(火) 16:07:14.33 ID:tjAHjknz0.net
要約すると
Tさんご夫妻は某県に仕事と住宅購入で最近引っ越して来た。 
(だからDさんを知っている) 
新築したがそれまでに数年間ご夫婦で某県の色々な場所を下見して 
今の場所に決めた。
山も海もあり水も空気も新鮮、食べ物も美味しい場所。 
ご夫婦には子供がいないので残りの人生をゆっくり過ごす場所が欲しかった。 
想定できる残りの年月で不自由しない仕事量と蓄えを計画もしてきた。 

電話ではお墓と言ったが、実はお墓の様な物である。 
勿論ここで「えええ?」と思い、思わず声が出そうでした。 
なので「お墓みたいなものとは、どういうものでしょうか?」とお聞きしました。

118: ななし製作委員会 2016/06/14(火) 16:17:27.29 ID:tjAHjknz0.net
普通の会話の流れだったところに
凄い違和感のあるものが出て来ちゃったんで 
私の声にも力が入ったのかもしれません。 

そのせいなのか、Tさんよりも奥様が先に 
「すいません、だますつもりとか、
 そんなんじゃなかったんです」 
と慌てる口調で仰いました。 

「いえそんな風には思ってませんから、大丈夫ですよ。 
 というかみたいなものって碑とか石の積み上げてあるものとか、 
 そういう感じのものでしょうか?」 
と車内の重くなってる感じの
空気感をビンビン感じながら質問を続けました。

Tさんは
「私たちもお墓みたいなとしか
 いえない(表現できない)んです、すいません」 
と仰って「すいません」を何度か繰り返しました。


わー、もうダメかも・・・
加持祈祷禁止されてるけどもっと勉強しとけば良かった 
とか思っていると奥様が 
「でもお坊さんならみたらわかると思うし、大丈夫だと思うんです」 
と仰いましたが、私はこの時点で正直逃げ出したかったです。 

で、すいませんこの後夕方のお勤めと夜のお勤めがあるので
それが終わってまた続けます。勝手言って申し訳ありません。

119: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 16:32:51.42 ID:HwPfsYe10.net
>>118 
うー気になります!! 
お待ちしてますのでお勤め頑張ってください♪

121: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 19:09:38.29 ID:i3QEdobO0.net
一旦戻りましたが家族が前のPC使ってるんで別棟のPCから書いてます。 
ID変わってると思いますがID:tjAHjknz0だった坊主です。 
少し時間があるので書けるだけ書きます。 
しかも名前が先に使ってた家族が書き込んだままになってて失礼しました。

122: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 19:20:11.70 ID:i3QEdobO0.net
そういう訳で車中は重い空気のまま目的地に進んで行ったのですが、 
私が思っていた中心部付近でなく
某県でも主要道から離れたなかなか行くことのない地域に向かっていました。 
車中の重い空気と違って晴れやかな
外の風景は逆に怖さを煽る感じさえしました。 

その間、Tさんに何個か質問をしました。 
「私にお電話いただく前に
 地元の僧侶などには依頼されなかったのですか?」 
Tさん「勿論、しましたけど・・・」 
「しましたけど?」

123: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 19:28:15.34 ID:i3QEdobO0.net
Tさん「断られまして・・・隣の部落もだめで、
隣の地域、隣の町まで探したけど駄目でした」 

「あの・・・どういう理由で断られたんでしょうか?」 

Tさん
「色々です、お坊さんみたいに宗派が違うからというところもあれば、 
 檀家じゃないからといわれたところもありました」 

Tさんの奥さん
「だからお坊さんが引き受けて下さって本当に感謝してるんです」 

ん?何かはぐらかされてる?? 

「あの・・・そのお墓みたいなものを移設するのは移設するんでしょうか? 
それともそこで経読みするだけで良いんでしょうか?」 
Tさん「出来たら移して欲しいんです」 

うわ・・・こりゃ相当やばいなぁ 
現役の僧侶のくせに恥ずかしながらそんな事を考えてますますビビリました。

124: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 19:31:11.32 ID:i3QEdobO0.net
すいません、また離れます

125: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 19:39:59.41 ID:upwKNxqp0.net
>>124 
読みやすいです。頑張って下さい。

126: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 20:40:06.38 ID:i3QEdobO0.net
戻りました。 
>>119 さん 
>>125 さん 
ありがとうございます。 
続けます。 

で、そうこうしながら
(結局何か聞いてもはぐらかした様な返答ばかりでした) 
目的地近くに着きました。 

確かに山もあり海もあり晴れた日だったので自然がより綺麗に見えました。 
初めて来た場所でしたが
私の認識では海鮮物(牡蠣や海苔)が美味しいと聞いた事がある地域でした。 
途中の道の駅の駐車場も観光バスや自動車が沢山で 
自分の嫌な予感みたいなものが間違いなんではないだろうかと思えたりもしました。 

Tさんのお宅はその地域の繁華街から山側に割りと入った場所にありました。 
最近の和洋折衷な綺麗なお宅でした。

127: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 20:45:01.03 ID:i3QEdobO0.net
私の地元でも似た様な雰囲気の地域はあるし
特に変わった風ではないなと思った瞬間に気付きました。 
この町の繁華街からこの場所まで田舎ながら住宅が点在していたのに、 
ここに近付いてからは急に人家がなくなった。 
多分一番近い人家までは車でも数十分掛かる様な場所。 
でも森の奥とか山の奥とか出なく、
周囲に田んぼや畑のある視界は開けた土地。 
土地も割りとなだらかだし、
この辺にTさん宅以外に人家がないことが不自然に感じました。

128: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 21:13:00.64 ID:i3QEdobO0.net
お宅に入れて頂き、最初にリビングに通されました。 
「こちらにお仏壇があるなら最初に拝ませて頂きたいのですが」 
とお尋ねすると 
「我が家に仏壇はないんです」 
とのこと。奥様がお茶を運んで来て下さいました。 
お茶の味が分かったので、
車中よりもだいぶ落ち着いたんだなと自覚しました。 

お茶を頂いている最中、Tさんがまたお話をして下さいました。 
「お坊さんが来てくださって本当に助かりました。 
家に着いただけというか
お坊さんを連れて来られただけで随分安心しました」 

奥様も「お坊さんがここに来れただけでもすごく安心なんです」 

本当に最初とは違った笑顔ではないけど安堵の表情という感じ。 

「えーっと、お子様はいらっしゃらないということでしたが、
こちらにはお二人でお住まいなんですか?」 
Tさん、奥さま、ほぼ同時に「はい」 

ええええええええええええ?じゃあ、あの「周りに聞こえたら」って何なん? 
周りに人家も全くないし・・・やっぱ何か非常にマズくないか??? 

袖口の念珠を強く握りしめてご本尊を思い浮かべて
怖い目にあいませんようにと何度も念じました。

129: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 21:29:30.53 ID:i3QEdobO0.net
「えーっと、では今回の詳しいお話をお聞きしてもよろしいですか?」 

Tさん
「そうですねすいません、
 お坊さんはここがどういう土地かご存知ですか?」 

「いえ、牡蠣と海苔が名産地ということくらいしか・・・」 

Tさん
「そうですね、海産物は有名ですね、
 あとこの地域では豚とか鶏とか家畜も地産品なんですよ」 

「はぁ・・・」 

Tさん
「ここには屠サツ場があるんです。
 しかもずいぶん昔からの」 

「はぁ・・・」 

Tさん「私達はまったく知らなかったんです」 

「はぁ・・・え?」 

Tさん
「私達はそういうことは知らないで・・・
 知らされなくてここを買ったんです」 

・・・ん?家畜の供養とかそういう方向かな? 
その時はその程度に考え初めていて
ビビリ具合も少し引き始めていました。 

Tさん
「お坊さんに嘘を言うつもりでなくて、お墓みたいなものでなくて、
 お墓と最初にお話したのは
 最初からこのお墓みたいなものの話をすると
 他で全部断られたからなんです。すいません」 

奥様
「本当にお坊さんに申し訳ないです、
 でもそう言うしかなかったんです」 

あぁ、近隣の僧侶から断られたって
話にリンクして行ってんだな、と思いました。

130: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 21:30:19.86 ID:i3QEdobO0.net
すいません、また少し離れます。
何度も申し訳ありません。

132: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 22:36:54.77 ID:i3QEdobO0.net
戻りました随分長くなってるので早く終わらせたいのですが、 
事実を知って頂いて感想をお聞きしたいので長文をご容赦下さい。 

で、そんなお話をお聞きしている時でした。 
だいたい昼の12時過ぎ真昼間、
窓の外は天気で明るく綺麗な自然が見える中、 
話をしているリビングは、
この家の入口→玄関→廊下→リビング→キッチン 
てな感じの場所にあり、
あとは廊下の途中に2部屋、2階への階段も見えたので 
2階にも部屋があるようでした。

そのリビングのフローリングの床が、
突然、誰かが手のひらで思いっきり叩いたかの様に
「バァン」と大きな音が鳴り足に振動が伝わりました。 

僧侶なのでいわゆるラップ音的なものや
無人の場所で人の声的なもの薄っすら影的なものなどを
見たり聞いたりしたことは正直ありましたが、 
こんなにハッキリした音(しかも大きい)と
振動を感じたのは初めてだったので 
「うわっ」と声が出てしまいました。 
Tさんは、無言だったと思いますが、
奥様は同じく「ぎゃっ」と悲鳴をあげました。 

で、間髪入れずにキッチンの奥にある窓がガタガタと音をして揺れました。 
私が座ったソファーの真正面だったのでハッキリ見えたのです。 
また、うわっと思っていると、
その窓のガタガタが大きくなって
最早、見間違えとかのレベルは大きく超えて
誰かが外から思いっきり掴んで揺らしているかに思えました。 

こう書きながら今でもゾクっとして鳥肌が立ちます。

133: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 22:48:12.51 ID:i3QEdobO0.net
「なんですか?これ?」
恥ずかしげもなく私は口にしました。 

Tさんは目を逸らしながら「これも1つなんです」 

「え?1つ」 

Tさん
「お坊さん、すいません、
 これだけじゃないんです。どうか助けて下さい」 

「え?」 

奥様「本当に助けてほしいんです、お願いします」 

「え?」 

そのうち、窓のガタガタはおさまりました。 
もう完全にビビった状態でしたが、
それよりもこんなハッキリした不思議な現象が起きるものなのか、
そっちに考えが移っていました。 
馬鹿げてますが、
某TV番組「なんとかリング」のドッキリなのかとも考えました。 

「Tさん、奥さん、分かってること全部話して下さい。
 私に何ができるか分かりませんが 
 今の状態だとまったく理解することが出来ません」 

Tさん
「そうですよね、すいません。
 この家は一昨年から建築が始まって去年の春に完成して 
 去年の夏過ぎまでこんなことは何もなかったんです」

134: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 23:05:24.52 ID:i3QEdobO0.net
Tさん
「それが、去年の夏か秋口くらいに庭でバーベキューして
 そのゴミ、土に還る様な生ゴミを堆肥にしようと思って
 畑にする予定だった場所を耕した時からなんです」 

「さっきみたいなのが始まったんですか?」 

Tさん
「はい、というか、最初はその畑の予定地を耕そうと掘り起こしたら、
 牡蠣殻が大量に出てきたんです。 
 困ったと思いながら少し別の場所を掘り起こしたら
 小動物というか鳥の骨が出てきてしまって、 
 だったら最初の牡蠣殻の場所を深く掘ってそっちに移そうと深く掘ったら 
 今度は中型の動物、まぁそうです豚です、豚の骨が大量に出て来たんです」 

「ここがさっきお話してた屠サツ場の死骸埋葬地だったってことでしょうか?」 

Tさん
「私も最初はそう思って役場に駆け込んだんです。
 でもそういう記録はないと一点張りで 
 だから写真も撮ったりしてそれを持ち込んだんです。
 でやっと見るだけ見るってことになって、だけど、あ、写真がこれです」 

「うわ・・・」 

大量の骨、しかも尋常じゃない程の骨、
Tさんの言うとおり牡蠣殻も混じっていました。 
骨も大小、あと何となく新しいものと
古いものが混じってるかの様な写真でした。 

「これは酷いですね、で対応してくれたんでしょ?」 

Tさん
「それが・・・こうやって写真もあるから
 お坊さんには信じて欲しいんですが、
 こんなにあった骨が役場の担当者が来る日になったら
 綺麗に消えていたんです・・・」 

「え?」 

Tさん
「え?って思うでしょ、でもなくなってたんです全部。
 だから役場は対応できないってことになって」 

「え?この証拠写真は?」 

Tさん
「信じてもらえませんでした、
 実際役場の人間は見れなかったんですから・・・
 で、その数日後からなんです」 

「町ぐるみの嫌がらせとか、そういうのは?」 

Tさん
「それも考えました、
 でも、さっきの音とガタガタ、お坊さんも見たでしょ?
 あれ、誰かが嫌がらせでやってる感じしましたか?」 

「・・・いえ、でも写真が」

135: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 23:16:59.02 ID:i3QEdobO0.net
Tさん 
「写真があっても駄目なんですよ。
 そのものがないと・・・
 で、役場の人間が来た次の日、やっぱりあるんです」 

「え?骨?」 

Tさん
「はい、今日もあると思います、
 見ていただきたいんです、お願いします」

私は携帯を持ってTさんと奥様と一緒に庭に向かいました。 
骨があるなら私の携帯で撮影しようと思ったからです。 
玄関で下履きを履いている最中にも「バン!」と音がして
どこかの窓がガタガタと揺れる音もしました。 

奥様
「私達も馬鹿じゃないからこの音も録音したりしたんですよ、
 でも骨との関連はないと言われるし 
 そもそもこれは何だって逆に聞かれて、
 こちらが困っているんです」 

慌ててムービー機能で録画しようとしましたが、
既に現象はおさまっていました。 

で、三人で庭に出ました。
入口から右周りに歩いていくと海の見渡せる景色の良い庭に出ました。 
敷地の一番端っぽいところに
不似合いなブルーシートが広げられていました。 
もう僧侶という立場ではない感覚でした。 
何か不思議なことが起こっているらしいし、
実際に音と振動は聞いて見た、それは間違いない。 
ビビリの私なのに
このあまりにもハッキリした不可思議な現象の興味が強まる一方でした。

136: 本当にあった怖い名無し 2016/06/14(火) 23:30:49.64 ID:i3QEdobO0.net
ブルーシートに近付くと周辺の芝生が少し枯れた色になっていました。
雰囲気は十二分でした。 
Tさんにブルーシートをめくって頂く前から
念珠を握り口にしなかったですが経を唱えていました。 

ブルーシートがめくられると、Tさんの言うとおり、
不快になる程大量の骨と牡蠣殻などがありました。 

Tさん
「ほら、あるでしょ、この通り、
 お坊さん、見えるでしょ?これ、ここ、これ」 

ん?この嫌な光景を目にしながらまた不思議な違和感を覚えました。 
臭いがしない・・・ 

「Tさん、これだけ骨やらゴミ、というか
 色々なものがありながら臭いしませんよね?」 

Tさん
「ずっと土に埋まっていたからじゃないですかね?
 それよりもお坊さん見えますよね?」 

「はい、見えますよ。
 私の携帯で写真撮って良いですか?」 

Tさん「はい、どうぞどうぞ、お願いします」 

ひょっとして撮影出来ないっていうよく聞くパターンか?
と思いながら撮影ボタンを押すと 
カシャッ 
無事に撮影出来ました。

「Tさん、ちょっと触っても良いですか?」 
Tさん「もちろんです、どうぞどうぞ」 

私は素手では流石に触る気がしなかったので、
近くにあった小さなスコップで
一番手前にあった骨を触ってみました。
コツン、感覚はありました。実在している物体でした。 
その後、他の骨を触ってみましたがやはり感覚はありました。 

その時、奥様が「あっ!」と小さく叫びました。 
声の方を見ると奥様が自宅の窓
(後で確認したらキッチンの窓でした)、を指差して 
「あれ、あれ」と私に見るようにという仕草をしました。

137: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 00:50:25.13 ID:eSt8Kw4R0.net
見てます。 
続けてください

138: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 06:45:24.30 ID:UBvzb3N10.net
真面目に読んでる 

152: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 17:27:07.98 ID:ZbB+G9wW0.net
大変申し訳ありません、
昨日ID:i3QEdobO0だった坊主です。 
昨日書いている最中に普段から懇意にして頂いているところから 
急な助勤(仏事のヘルプ)を要請されたので、
取り急ぎ、「また離れます明日になるかもです」と書いたつもりが 
上手く書けてなかったようです。大変申し訳ありませんでした。 
また途中で離れることもありますが、
出来るだけ早く書き終えるように書いて行きますので
もう少しお付き合い下さい。

154: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 17:37:10.96 ID:ZbB+G9wW0.net
Tさんの奥様が指をさされた先を見ると文字通り呆気にとられました。 
それを見たときには驚くことも声が出ることもなかったです。 

そこにはTさんのお宅の窓枠を両腕で握って振っているような動作をする 
灰色の作業服を着た男性がいました。 

この世のものではないというのは
流れでも雰囲気でも充分理解出来ていたのですが、 
何というか、真昼間の大都市の上空に
細部までハッキリ見えるUFO(私は信じてます)が 
現れたというような感じで、
あまりにもハッキリ見えすぎて、驚いたり出来なかったんです。 
多分数秒だったと思いますが、フリーズしていたと思います。 

その私にTさんが
「お坊さん、あれです、あのシャツの男、あれもなんです」 
と慌てながらでも小さな声で話されました。 
「え?シャツ?」 
私にはハッキリと灰色の作業服の男性が見えていますが、 
Tさんは「シャツの男」と仰いました。 

「Tさん、シャツの男ですか?」 

Tさん
「え?お坊さん見えてないんですか?あれが」 

「いえ、男性は私にも見えているんです」 

Tさん「え?」 

「でもシャツじゃなくて灰色の作業服なんです」 

Tさん
「え?汚れたTシャツじゃないですか・・・泥まみれの」

155: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 17:53:07.82 ID:ZbB+G9wW0.net
自宅を出てここまで約4時間、
こんな短時間しかも立て続けに不可思議なことが起きて、 
加えて、これまでこんなに、
恐らくこの世のものでないかたがハッキリ見えたことはありませんでした。 
作業服のしわまで、
窓枠を掴んでいる腕の手の甲の汚れまでハッキリ見えていました。 
でもTさんは汚れたTシャツと言う・・・
一気に色々なことが起き過ぎて頭が上手く働きませんでした。 

先に書いた通り、
私達の教義では加持祈祷や
呪(まじな)いの類は一切禁止されています。 
漫画の孔雀王みたいな退魔師みたいなことは勿論出来ません・・・ 
Tさんも、奥様もきっとそういうことを
望まれているんだろうとは瞬時に感じました。 

どうしよう・・・と思ったときに独鈷杵を思い出しました。
袖から慌てて取り出して、 
そのまま作業服の男性に念珠と一緒(本当は駄目なんですが)に向けて、
名号を唱え、更に加えてご本尊の梵字の音読みを口にしてみました。 
(これは正しい作法ではありません、
 咄嗟にやってしまった滅茶苦茶な自己流です) 

どうかお浄土に・・・と必死に願いました。

157: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 18:02:26.74 ID:jZylHqnm0.net
>>155 
((((;゜Д゜))) 
コワイ…けど気になる!! 

お忙しい中とは思いますが、続きはよ

163: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 18:09:29.54 ID:ZbB+G9wW0.net
その間にシッカリと作業服の男性に目を向けました。 
白髪なのか乾いた泥なのか白髪交じりに見える頭部、
やや日焼けしていると感じる腕と首周りなど今でも思い出せます。
でも、顔がよく見えません。
少し、半歩移動すれば
普通なら横顔くらい見えそうな距離感、位置だったのですが、
何故か顔がよく見えません。作業服のしわまで見えているのにです。 

何となく、ですが、もっと強く念じた方が良いんではないかと思い、
ほんの少しだけ、目を閉じて 
それまで以上に強く名号を念じてみました。これもほんの数秒です。

するとTさんの「きえた」という声が耳に入りました。
奥様の「あぁ・・・」という声も聞こえました。 
目を開くと作業服の男性はいなくなっていました。 
前に突き出した両手を下ろすと、Tさんと奥様から次々に
「ありがとうございます」と言って頂きました。 
何が上手く行ったのか全く分かりませんでしたが、
とりあえず窓枠を掴む作業服の男性はその場からいなくなりました。 

その時、不謹慎ながら
「あ、携帯で画像か映像を撮ればよかった」と思いました。 
Tさんと奥様にお聞きしましたが、
やはり撮影などはされていませんでした。 
男性が掴んでいた窓枠に近付きました。
ひょっとしたら掴んだ形跡が残っているかもと思ったからです。 
勿論、何もありませんでした。あんな泥だらけの腕で掴んだのに。 
ということは、矢張り実体のあるものではない、ということになります。 

そこからまた急に怖くなって来ました。
どうすればキチンと対応出来るものか、必死で考えました。 

すいません、少し離れます。

164: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 18:12:27.67 ID:jZylHqnm0.net
>>163 
wktk(*°▽°)

168: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 19:20:30.25 ID:/Dg5cWJG0.net
お坊さん早く来ないかなー 
続き気になるぅー

171: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 19:31:36.14 ID:ZbB+G9wW0.net
戻りました。 

どうすれば良いかを考えている時に
ふと、ブルーシートの中が気になりました。 
作業服の男性が消えたってことは、
もしかしたら、骨が消えているんじゃないか? 
それをTさんに伝えて
シートをめくって頂きました・・・骨はありました。 
じゃあ、作業服の男性と関連はないのか?
また分からなくなってしまいました。

奥様にも促され、一旦リビングに戻ることにしました。
その場で丁寧に合掌をして室内に戻りました。 
Tさんも奥様も先程の偶然を想像以上に勘違いされ、
私の事を漫画の退魔師みたいな風に 
思っている期待感みたいなものがひしひしと伝わって来ました。 
私はそういう事が出来る僧侶ではないこと、
先程のことは単なる偶然であることを正直に言いましたが、 
これまでのストレスもあったのでしょう、
それでもさっき目の前で出来たから的な解釈をされた様でした。 

お茶を頂、改めて整理をしようと提案しました。 
まず、去年の夏か秋に骨がみつかり、
それから不可思議な音や窓の揺れ、先程の男性が現れる様になった。 
しかも、骨は写真に写り、
触れる実体物なのに役場の職員が来た時に限って消えていた。 

「他にはありますか?」 
Tさん
「あの・・・誰もいない場所から人の声が聞こえることもあります」 
「どんな風に、何を言ってるかわかる感じでしょうか?」 
Tさん
「あー、とか、うーん、とかそんな感じの男性の声だよなぁ」 
と奥様に同意を求めました。 

奥様
「ハッキリした人の会話みたいなのは聞いたことないんですけど
 動物の泣き声とも違うんです。 
 主人の言うような人だって思えるような、
 人の声に聞こえる声なんです」 

「で、先程のお庭での件ですが、
 私には作業服を着ている様にみえたんです。 
 様にというか、灰色の作業服がハッキリみえました」 

Tさん
「私がこれまでみてきたのは、
 さっき言った通りいつも汚れたTシャツ着てます、なぁ」

172: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 19:38:36.03 ID:ZbB+G9wW0.net
奥様
「そうですね、私も男の人は汚れたTシャツを着ている人です」 

何で見え方に違いがあるんだろう? 
そういえば、この部屋で最初に窓が揺れているのを見たとき、
ガラスの向こうには何も見えなかった、 
これも何か矛盾してる・・・
庭で見たあんな風な掴み方してたらこちらから丸見えのハズなのに・・・ 
しかし、まさか人が揺らしてる感じで揺れていたのが
本当に揺らす様なことしてたとは・・・ 

「この土地って元々はどういう土地だったんですか?」 

Tさん
「私も気になって調べたんですけど、
 記録が残っている分ではもともと耕作地で 
 バブルの時期あたりに宅地に転用したみたいなんです。 
 元の所有者に聞いても書類維持に必要で
 小屋みたいなものは建てた事はあるが、 
 ウチみたいな本格的な建て屋は初めてとのことでした。 
 何か因縁や怨念、事件があったとかは無い感じなんです。」 

「でもこの付近、他に人家が少ないですよね?」

174: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 19:47:18.97 ID:ZbB+G9wW0.net
Tさん
「そこが気に入った部分でもあったんで
 これまでは全く気にしてませんでした」 

「近所、っておかしいですが、
 近くに住んでる人達に何か聞いたりはしましたか?」 

何だか僧侶というかもう警察か探偵みたいな感じになってます。 

Tさん
「ええ、変な噂が立つのは困るし、
 こういう田舎だし、私たちはいわゆるよそ者なんで 
 遠まわしにしか聞けてませんが、聞きました。 
 でも何かこういうことの原因になる様な話は
 今まで出てきたことはありません」 

奥様
「もともと、何だかここの人達はあまり、
 親切ではない感じはしてましたけど、 
 住んでこんな事が起きるまでは、
 綺麗な自然と風景をすごく気に入って気にならなかったんです。 
 主人が言った通り、田舎に来たよそ者だから仕方ないけど、
 何か干渉してくるわけではないから 
 こちらからも積極的に交わる様なことはしてませんでしたし・・・ 
 だから近くのお寺と神社から断られたと最初は思ってました」

175: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 19:53:39.03 ID:ZbB+G9wW0.net
申し訳ありません、また少し離れます。

180: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 21:23:31.15 ID:ZbB+G9wW0.net
戻りました 

「あの、では、私に見えた作業服の男性に
 何か覚えとか、何か心当たりみたいな・・・」 

Tさん
「最初に車の中でお話した通りで、
 私たちには覚えの無い関係ない人間だと思います」 

「私、あの男性のお顔を拝見しようとして最後まで見えなかったんですが
 Tさん、奥さん、顔は見たことありますか?」 

Tさん
「お坊さんも見えなかったですか、
 私たちも男の人というのは確実に分かるのに 
 顔は一度も見えたことないんですよ・・・
 でも作業服ということも一度もないと思いますが」 

奥様「そうですね、いつもTシャツの姿なんですけど」 

お二人の会話に少々気になる箇所があることには気が付いていたのですが、 
今はそれよりも、一刻も早く何か対策をして、治められるものなら治めて、 
移設するなら移設を完了させて、早く帰宅したいと思っていました。 

そう考えて行くうちに、ふと嫌なことを思い付いてしまいました。 
ビビリのくせに、不思議な話、
怖い話、UFO、UMAなどに興味がある私は、 
Tさんたちと私では、男性の服装が同じに見えないこと、
でも、その顔はお互いハッキリ見えない・・・ 

もしかしたら、例のブルーシートの下の穴にある骨に
人骨が含まれているのではないだろうか? 
それで供養を望まれていて、
それを伝えるために不可思議な現象を起こしているのではないだろうか? 
通常の供養みたいなことをすれば、
ひょっとしたら全ておさまるのではないだろうか? 

という風に推理を展開しました。
が、もし推理通り人骨があったとしたら、
事件、警察沙汰になるなぁ、とも思いました。

181: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 21:32:20.17 ID:ZbB+G9wW0.net
その素人推理をお二人に話しました。 

Tさん
「もし、お坊さんが仰る様に
 人骨が見付かったら、事件ですよね・・・」 

奥様「え?殺人事件とか、そういうのですか?」 

「いや、そう決まったわけではなくて、
 殺人とかは違うと思いますが、 
 何かそういう弔われていないかたの
 意志みたいな現象に思えたので・・・」 

Tさん
「あれだけ沢山骨があったら確かにわからんかもしれん」 

奥様「え?」 

Tさん
「お坊さん、具体的にどうしたら良いですか?」 

「えーっと、私も確信ないですし、
 どうなるか正直分からないんですが、 
 先ずは、ブルーシートの下から
 出来るだけ全部、掘り起こしてみませんか?」 

奥様「出てきたら、どうするんですか?本当に人の骨が・・・」 

Tさん
「でも、そうしないと何もかわらないから、やるしかないかもしれん」 

私は法衣を着ていたので申し訳なかったのですが、
直接お手伝い出来ませんでしたが、 
ブルーシートの下を掘り起こして、
大きさ、種類別に出てくるものを分ける作業が始まりました。

182: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 21:52:57.50 ID:ZbB+G9wW0.net
その間すぐそばで合掌しながら経を唱え続けました。 
お二人は休むことなく1時間くらいは掘り続けたと思います。 

最終的には多分、
畳4枚(4畳)分くらいのスペースにみっちりと敷き詰められました。 
不謹慎な言い方ですが、頭蓋骨が出て来てたら確定だったんですが、
その頭蓋骨らしきものが出て来なかったのと、
人の生死に関わる立場ながらお医者さんでもないので、
どれが人骨なのか、そもそも人骨があるのかどうか、
掘り起こした状態の骨ではさっぱり分かりませんでした。 

そこで、私がお二人に 
「正直この中に人骨があるかどうか分かりません、
 でも、これだけの骨が出てくるというのは
 矢張り普通ではないと思います。
 なので、この骨を全部まとめて今日これから弔って、 
 例えば、敷地の端っこにでも丁寧に埋葬しなおして、
 気に掛けてあげたら如何でしょうか?」 
と提案しました。 

Tさん
「まさか、ここまで出てくるとは思ってなかったし、
 不思議とこれだけのものが出てきても私、 
 ここから引っ越したくないというか、
 引っ越そうという気持ちにはなれないんです。 
 勿論、引っ越すお金もないですし、
 なんか、これだけのものを見てしまったら、
 なんか可哀想になってきてしまって・・・
 牡蠣殻は別にしても動物の骨は仰る通り
 お弔いしないといけない気がします」 

奥様 
「私も不思議なんですが、あれだけ嫌だった気持ちがなんか、
 主人と同じで急に可哀想な感じに 
 可哀想じゃなくて、哀れに思えて来ました」

183: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 22:07:43.86 ID:ZbB+G9wW0.net
先程までの嫌な空気が
段々和んでいく方向に変わって行くのを感じていました。 
Tさんは、敷地の端、
広葉樹(すいません名前がわかりません)のあるところの 
近くまで行って私に「ここで良いでしょうか?」と尋ねられました。 
「良いと思いますよ、その樹が墓標にもなるでしょうし」 

Tさんと奥様は、大きさ別に丁寧に骨を運び、
その後一緒に牡蠣殻もすべて運ばれました。 
そして改めて、その樹の下を掘り始められました。 

私は何かほっとした感じになって、気を緩めていました。 

その時でした。穴を掘っているTさんが 
「あっ!」と大き目の声を上げました。 
「どうしました?」と私が近付こうとTさんに向かい始めた時、
穴を掘って出る土を運んでいて
私の後方にいた奥様が「あっ!」と大きな声をあげました。 

え?何?なにがおこったの?
どちらの方向も見ましたが、咄嗟にどっちに動いたら良いのか分からず 
またフリーズ状態になってしまいました。 

申し訳ありません、また少し離れます。

184: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 22:14:40.71 ID:/Dg5cWJG0.net
>>183 
うわー 
いいところで!!

187: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 22:37:08.45 ID:8X9c79IA0.net
予想では近所の嫌がらせかと思ったけど違ったか

186: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 22:36:53.33 ID:NRfNWeNo0.net
掘り出したものをもしも役場の人に見せたら又消えてたんかな

188: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 22:40:02.84 ID:eSt8Kw4R0.net
ところで、お墓のようなものって何だったの?

189: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 22:50:10.19 ID:/Dg5cWJG0.net
>>188 
骨が埋葬されてるとこってことじゃないかな?

185: 本当にあった怖い名無し 2016/06/15(水) 22:19:47.65 ID:eSt8Kw4R0.net
お坊さん、待ってます。 
これを見るのが今一番の楽しみです


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引用元 どんどんオカルトを語れ