※オカルト注意
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70: 名も無き被検体774号 2016/10/11(火) 20:08:24.87 ID:bD+09qL/.net
小学3年生くらいの頃の話です。
寝苦しい夏休みのある夜。
当時二段ベッドの二階で寝ていた私は、
妙なうなり声のようなもので目が覚めました。
う~ん…う~ん…
というような少し高めの声で、
女性のような子供のようななんともいえないトーンでした。
寝ぼけていた私は下で寝ている弟が暑くて
うなされているのかな?と特に気にせず、
また横になり目を瞑ったのです。

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71: 名も無き被検体774号 2016/10/11(火) 20:14:13.24 ID:bD+09qL/.net
弟のうなされる声が気になりながらも、
その内ウトウトとし始め、やっと寝れそうだと思った瞬間。
家の外からガタン!と大きな物音が聞こえ、
またしても目が覚めてしまいます。
猫かな?犬かな?と思っていると、
弟がまだうなされていることに気がつきます。
どこか具合が悪いのかもしれないと心配になり、
薄暗い視界のなか、二段ベッドの梯子を確かめるようにゆっくりと降りる私。
あと二段か三段てところまで降りて気がつきます。
うなされてるのが弟でないことを…

72: 名も無き被検体774号 2016/10/11(火) 20:18:39.28 ID:bD+09qL/.net
あれ?弟じゃない?だったら誰の声だろう?
お母さん?お父さんにしては声が高いし……
そんなことを考えていると、
ふとうなされる声は部屋の
壁の向こうから聞こえてきているような気がしました。
誰かいるのかな?
心霊現象や変質者や犯罪者などへの恐怖心がその頃はなく、
なんのためらいもなく部屋の窓のカーテンを少しズラして外を見回しました。

73: 名も無き被検体774号 2016/10/11(火) 20:24:49.36 ID:bD+09qL/.net
パッと見た感じでは誰かいるような姿はなく、
おかしいな?声はまだ聞こえるのに…
と、もっとよく見えるようにカーテンを大きく開けたのです。




引き違い窓の左側に立っていた私とは反対の右側にソレは居ました。

74: 名も無き被検体774号 2016/10/11(火) 20:31:44.22 ID:bD+09qL/.net
窓を背に、髪の長い女性らしき人影がそこにありました。
私はびっくりして開けたカーテンをすぐに閉め、
少しの間固まっていました。
なにせ、私の家はアパートの二階です。
しかも私と弟の部屋にはベランダなどは無く
、窓の外に人が立つスペースなどないはずです。
少しずつ状況を理解していきながら
寝ぼけていた頭もハッキリとしてきたこともあり、
怖くなった私は弟を叩き起こして
窓の外に誰かいる!逃げなきゃ!みたいな事を言いました。
すると起こされた弟が言いました。

75: 名も無き被検体774号 2016/10/11(火) 20:32:04.85 ID:bD+09qL/.net
え?あの人いつもいるよ?

76: 名も無き被検体774号 2016/10/11(火) 20:38:52.65 ID:bD+09qL/.net
一瞬固まり、そのあとはなにかわけのわからないことを叫びながら
両親を起こしにいった記憶があります。
両親に一生懸命説明し、
窓のカーテンの向こうを確認してもらったのですが、誰もいません。
寝ぼけていたんでしょ(笑)早く寝なさい。
と去ろうとする両親を引き留め、弟も知ってる!
弟は窓の外にいつもいるっていってた!と。
するとやっと目が覚め始めた弟が、
そんなこと言ってないよ。
眠いから寝かせて~…と目を閉じてしまいました。

77: 名も無き被検体774号 2016/10/11(火) 20:43:27.59 ID:bD+09qL/.net
こうなると私が疑われて何を言っても無駄だと悟った私は、
とにかく怖いから今日はお母さんと寝るとわがままを言って、
居間で一緒に寝てもらったのです。
母が隣にいることで安心して眠れました。
翌日弟に、昨日いつもいるって言ったよね?
と問いただしたところ
「うん、言ったよ。でも、ぼくの夢の中のお友だち、
 なんでお兄ちゃんが知ってるの?」

78: 名も無き被検体774号 2016/10/11(火) 20:45:33.30 ID:bD+09qL/.net
(夢?あれは夢?)
わけがわからなくなった私は、
この事について考えるのをやめました。
もちろん、その後は夜中にカーテンを開けることもありませんでした。

79: 名も無き被検体774号 2016/10/11(火) 20:48:02.83 ID:bD+09qL/.net
私が中学生になったころ、アパートは手狭だということで
同じ地域のマンションに私の家族は移り住んでいました。
そして、通学中に同級生からあることを聞いて
当時の恐怖体験を思い出すのです。

80: 名も無き被検体774号 2016/10/11(火) 20:49:38.44 ID:bD+09qL/.net
昔のことらしいんだけど、
あのアパートに住んでたうちの学校の生徒が自殺したって噂知ってる?

81: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 00:12:30.35 ID:qFXGGVRl.net
はよ

82: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 00:15:08.44 ID:c0wIyHBH.net
>>81
オチですw

83: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 00:22:49.15 ID:c0wIyHBH.net
当時住んでいたアパートの隣の隣にjcがいて、
イジメに耐えられず車道に飛び出して自殺したんだそうです。

さて、明日は
1、消えないテレビ
2、廃墟のホテルでぐるんぐるん
の二本立てでお贈りします。

84: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 00:46:31.80 ID:3tBtc2KU.net
弟も霊感あるのか?w

86: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 00:51:54.07 ID:c0wIyHBH.net
>>84
どうなんでしょう?
それからというものの、霊を見たとか聞いたことないのでw
今度聞いてみようかな…

85: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 00:51:24.43 ID:qFXGGVRl.net
パチ屋でバイトしてたけど
霊的なのはなかったな
二階に一般家庭のリビングみたいなのはあったけど、
使われてなかったのは…

ホテルはおれも二回怖い思いしたわ
両方シャレにならんやつ
やはり集まるのかあそこは

87: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 02:26:19.16 ID:++oI6jfu.net
面白かったけどちっと怖くなったw

88: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 03:03:54.95 ID:yVmylwFM.net
元パチカスなので興味深く読ませてもらった
パチ屋にこういう話が多いとは初耳やー
でもたしかに負のエネルギーは多いのかもしれないw

89: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 09:08:32.96 ID:wQhKOxXU.net
【消えないテレビ】

これも私が幼い頃の体験です。
当時(例の)アパートに住んでいたのですが、
この出来事があったよはその1年くらい前だったと思います。
まだ幼い私達兄弟は、なにかと理由をつけて
両親と一緒に居間に布団を敷いて寝てもらってました。
寝室にベッドがあるのに、
わざわざ布団を敷かなくてはいけないので、
「えー!?またぁー!?」と嫌がられたものです。

90: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 09:15:32.66 ID:wQhKOxXU.net
この日もいつもの調子でお母さんに頼み込み、
居間で家族並んで寝ることになりました。
といっても、両親も一緒に布団に入るのではなく、
しばらくビールとつまみで晩酌を楽しんでから
布団に入るのがお決まりのパターン。
その日もいつものように晩酌をしながら
テレビの音量を小さくしてなにか映画を観ていたと思います。
いつもは布団に入ってすぐに寝てしまうのですが、
なぜかその日はなかなか寝付けず、
布団に隠れてテレビを観ていました。
たしか西部劇のような古めかしい映画だったと思います。
ついつい夢中になって最後まで観てしまい、
興奮覚めやらない時にお母さんにまだ起きていることがバレ、
早く寝なさい!と怒られたのを覚えてます。

91: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 09:21:35.20 ID:wQhKOxXU.net
両親も布団に入ってきて皆が寝静まった頃、
私は映画の内容を思い返してしまいなかなか寝付けずにいました。
どうにも寝れなく、
また面白い映画がやっていないかなとテレビの電源をつけたのです。
しかし、当時は深夜帯にやっている番組などなく、
どこのチャンネルも砂嵐がただザーザーと映るだけ。
ひととおりチャンネルを回したあと、
諦めて寝ることにした私は寝る前にトイレにいくことにしました。
トイレは居間からも見える位置にあり、
トイレから出たときに居間が見渡せる造りになっています。

92: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 09:26:36.79 ID:wQhKOxXU.net
小便を気持ちよく出してさて寝るか、
とうつむきながらトイレを出ると、
居間が少し明るいことに気がつきます。
さっきトイレに行く前に消したはずのテレビがついており、
画面には砂嵐が映されています。
あれ?ちゃんと消せてなかったのかな?と不信に思いつつも
自分のせいだと決めつけてテレビの電源を消し、布団に入り込む私。
首まですっぽりと布団をかぶった形で
ウトウトとし始めた頃、
突然テレビがまた勝手につきました。

93: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 09:30:49.85 ID:wQhKOxXU.net
私は幽霊の仕業とか思うより、
夜中にテレビを勝手につけて壊してしまったのではないかと、
それがバレたら両親に怒られるかもしれないという恐怖で、
ドキドキしました。
そんなことを思いながら、
布団から半身だけもぞもぞと出して、
またテレビの電源を落とします。
すると今度は消してもすぐに電源がついてしまいます。
とうとう壊れたと思った私は
両親が起きてしまわないかという恐怖でパニック状態に。

94: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 09:37:08.68 ID:wQhKOxXU.net
何度も何度も電源ボタンを押してテレビを消しますが、勝手に映る砂嵐。
何度か攻防を続けると
ついに電源を切ることすらできなくなりました。
とうとう壊れて怒られると思った矢先、
画面の砂嵐に変化がおき始めます。
画面全体に散らばっている点が徐々に真ん中に集まり始め、
画面の真ん中に濃い部分ができ始めています。
なんだこれ?と思ってじっと見つめていると、
その点の集合体が何かの形になっていることに気がつきます。
大きさにして大人の握りこぶしくらい。
最初は丸に近い形でしたが、
徐々に楕円になり、そこから少し変形してきています。

95: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 09:41:59.06 ID:wQhKOxXU.net
両親に怒られるという気持ちが先行していた私は
警戒心もなくただじっと見つめていました。
どのくらい時間が経ったでしょうか。
目がチカチカしてきたし、
テレビが壊れたせいかなと思った私は
もう一度テレビの電源を切ってみることにしました。
するとさっきまで何度試しても消せなかったテレビが一発でフッと消えます。
あー、これで怒られずにすむ…。
もう寝よう…。
とテレビから視線を外した直後、
パッと画面が明るく光り、
さっきの点の集合体が写し出されます。

96: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 09:48:36.67 ID:wQhKOxXU.net
やっと寝れると思ったのに!と思ったのもつかの間、
その点の集合体が急速に形を変え始め、
画面の半分を占めるほどに大きくなったと思った瞬間。
そこにはモノクロの点で構成された
女性の顔面が写し出されていたのです。
うつむいているその女性が顔をあげ、
何かしゃべっているのですが、
音量を絞ってあるせいでよく聞こえません。
音量を少しだけあげてしゃべっている内容を
聞き取ろうと耳を澄ませた私は凍りつきます。
「…消したら出れないじゃない…」

97: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 09:57:12.17 ID:wQhKOxXU.net
びっくりした私は思わず
テレビの電源コードをつかんで無理矢理引き抜き、
布団に潜り込んでお母さんにしがみついたのを覚えてます。
そのまま目を固く閉じてうずくまっていると
いつの間にか眠りに落ちたようで、
翌朝お母さんに叩き起こされました。
するとお母さんが
「おかしいわねーテレビがつかないね。壊れたのかしら?」
と、テレビをガンガン叩く姿が…。
昨晩のことを思い出しながら、
子供の浅はかな考えで
電源コードに気づかないで!と思っていたと思います。
そんな願いも虚しく、
「あれ?電源コードが抜けてるじゃない!誰か足ひっかけたのかなー」
と電源プラグを挿すお母さん。
(終わった…。あの人が出てくる…!)
と目を閉じて固まっていると、
テレビからはいつもの朝のニュースの音が流れてきます。
その音を聞いた私がほっとして目を開けた瞬間、
画面がザッと乱れ、昨日の女の人が映ったように見えました。
(ひっ!)
と声をあげそうになった直後、
プツッ…とテレビは消え、
二度とつくことはありませんでした。

98: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 10:02:04.06 ID:wQhKOxXU.net
結局そのテレビは壊れたという結論になり、
古かったこともあって
新品のもっと大きなテレビをみなで買いにでかけ、夕飯のときには
「やっぱり画面が大きいといいねー」
「だからあんなオンボロ捨てて新しいの買おうっていったじゃない~」
「あれは思い入れがあった品だからなかなか捨てられなかったんだよ」
とかそんな話をしながら家族が楽しく夕飯を食べてる中、
私一人こんなことを考えてボーッとしてました。
(あのテレビが壊れなかったら、
 あの人があそこから出てきたのかな…。壊れてくれてよかった…。)

99: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 14:23:11.56 ID:wQhKOxXU.net
【廃墟のホテルでぐるんぐるん】

これは私が成人を迎えてしばらくのことです。
お盆も過ぎたのに妙に暑苦しい夜のこと、
仲のいい友人数人と肝試しにいこうという流れになりました。
いつも5人で遊んでいた仲間に加え、
たまたま遊びにきていた友人の彼女とその友達も合わせて7人。
車を持っている私と、
もう一人の友人の車に乗り込んでとりあえず近くのコンビニに移動。
軽く腹ごしらえをしながら、
「肝試しっていってもどこにいく?」
「あまり怖いところは嫌よ。」
「あそこは前に行ったしなぁ。」
などとだべっていたいたところ、友人の一人が、
「あ、そうだ。千葉にある潰れたホテルテルがあって、怖いらしいよ!」
と言い出しました。

100: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 14:28:15.74 ID:wQhKOxXU.net
「え!?いまから千葉までいくのかよw」
「俺が運転するんだしいいべw」
などと勝手に話が進められ、
(俺も運転なんだけどまあいいか)
と賛同することにしました。
「じゃあ決定ね!あまり遅くなると
 明日仕事のやつもいるしわりーから、
 高速乗っていくべ。高速代は車出さない人で負担てことで。」
「おっけー」
夜のドライブは嫌いじゃないし、
友人の彼女の友達に少し気があった私は肝試しだろうが
居酒屋だろうが正直どこでもよかった。
彼女連れの友人が俺の車に乗ることになったおかげて、
後部座席には友人と彼女、
助手席にはその彼女の友達という理想的な組み合わせ。

101: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 14:34:59.31 ID:wQhKOxXU.net
私の愛車は音楽にこだわって
自分で取り付けや防音処理をしたオーディオカー。
重低音を響かせてノリノリで目的地に向かってました。
一方、先導するのは目的地を決めた友人を含む野郎3人組。
後で聞いた話では、俺がその子に気があるのを知ってて
わざとそういう振り分けにしてくれたそうですw
京葉道路を南下してしばらくすると
高速を降りてまたしばらく車を走らせていると、
竹やぶの前でハザードを焚いて先導車が停まり、
私もそのすぐ後ろに車を停めて
「着いたみたいだよ」と車を降りました。

102: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 14:48:11.43 ID:wQhKOxXU.net
周囲を見渡すと、そこは竹やぶに埋もれてはいるものの、
汚れた電飾看板がそこがホテルテルであったことを示していました。
時間は午前0時を少し回り、
山道に近いその道路はほとんど通行する車も無く、
シーンと静まり返っていて不気味さを際立たせていました。
「これ、どっからはいんの?」
「えー!?ここに入るの?虫といっぱいいそうでやなんだけど~」
そんな言葉は耳に届いていないとばかりに、友人のひとりが
「ここまで来たんだから行こうぜ。
 みんなで行く?それとも二組に別れる?」
と言い出しました。
「それじゃ、同じ車のメンバーでいこうか!」
となり、こちらは男二人と女二人、あちらは男3人という組み合わせに。
「女どもにこのまま先に行かせるのもなんだし、
 俺ら先に入って道開いとくわ」
と、獣道のようになった
入り口らしき空洞を竹を踏み倒しながら進む男ども。
「いいとこあるじゃん♪」
と女二人もご機嫌に。
(しまった。いいところ持っていかれた)
なんて思っていると、
同じ組の友人が
「そろそろいいんじゃない?俺らも入ろうぜ」
と、彼女の手をひいて進み始めました。
「おー、仲がよろしくていいですねー」
などとイジりながら、
残った私とA子(友人の彼女の友達)も続いて進みます。
多少進みやすくはなってるけど、
飛び出た枝や蜘蛛の巣が女性には受け入れがたいものだったのでしょう。
気がつくとA子は俺のシャツの裾を握ってついてきていました。
(くぅ~!かわいいなこいつ!)
なんて浮かれていると、
「お!?あれが部屋かな?」
と前を歩いていた友人が足を止めました。

103: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 14:58:53.72 ID:wQhKOxXU.net
「どれどれ?」
と友人の隣にいき前方を見ると、
そこには竹に囲まれたバンガローのような建物が。
もう少し近づいてよく見ると、
部屋の種類や料金が示された電飾看板があったので、
「これって受け付けじゃね?」
と中を覗きこむと、事務机やフロントらしき窓などがあります。
「やっぱりそうだね。ここで受け付けを済ませて、
 奥にある部屋に入るシステムぽいな」
と、先ほど見かけた電飾看板をあらためて見ると、
敷地には孤立した部屋が10箇所ほど散らばっており、
その部屋と部屋の間隔は20mほどであることがわかりました。
「てことは、あいつらは
 この先の部屋に向かったっぽいな。俺らも行こうぜ。」
と、進もうとしたとき、ぐいっと服を引っ張られて足を止められます。
服をつかんでいたのはA子。
「どうしたの?」
と聞くと、
「あっちから視線を感じるんだけど誰かいない?」
と怖いことを言い出します。
A子の指差す方に目を凝らしてみるも、誰かいるような気配はありません。
「ん~?誰もいないよ?影がそう見えるだけじゃない?
 ほら、あいつらいっちゃったから追いかけなきゃ。」
とさりげなく手をとって進み始める俺。

104: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 15:05:53.23 ID:wQhKOxXU.net
(ナイス俺!)
なんてことを思いながら、別の意味でドキドキしていました。
進むにつれて、風の音や虫に
いちいち反応して握る手に力がはいるのがまたかわいい。
完全に邪なモードで肝試しを
楽しみ始めていたのを邪魔したのは男3人組。
「お前ら手なんて繋いじゃって○○はいいなー」
「ヒューヒュー♪」
「そのまま付き合っちゃえばw」
みたいな冷やかしを受け、A子は繋いでいた手を離し、
さっと後ろに隠してしまいました。
「ごめんね、こいつら馬鹿だから気にしないでね」
なんて取り繕ってはみたものの、
内心はいいムードだったのにぶち壊しやがって的なことを考えていました。

105: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 15:19:45.00 ID:wQhKOxXU.net
すると、自分と一緒の組の友人が
「で、どうしたの?俺ら待ってたの?」
と聞きます。
「あ、そうそう。ここの部屋が怖いって
 有名なんだってよ。だから待ってたの。」
「ホテルの敷地全部じゃなくてこの部屋だけ?
 てことは、この部屋でなんかあったの?」
「噂だけどね、この部屋で男が女に殺されて、その女も自殺したらしいよ。」
「マジ!?ちょーこえーじゃん!」
「だろ?その事件のあと、
 この部屋は閉鎖されてたらしいんだけど、
 噂が広まっちゃって客がこなくなって閉めることになったんだってさ。」
「閉鎖?でも空いてるぞ?」
「どうせ肝試しにきた連中がこじ開けたんだろ。中見てみようぜ。」

106: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 15:29:05.69 ID:wQhKOxXU.net
その部屋は窓の外から板のようなもので
打ち付けられていた跡があるが、無理矢理破られていました。
すりガラスも割れてすでに無く、中を覗こうとすれば見える状態。
「えー。私達怖いからやめとくー。A子ちゃんとここで待ってるよ。」
「わかったわかった。じゃあそこから見てろよ。」
と、友人のひとりが言い、男どもは全員中に入ることに。
入り口からはいると、
そこがかつてはホテルテルの一室であったことが
容易に想像がつくインテリアが逆に怖さを引き立てていました。
中は荒れ放題で、事件のせいなのか
その後の肝試しの連中のせいなのかわからないほど荒らされており、
壁のシミも血なのかカビなのかわからないほど汚れています。
一通り物色したあと、私は飽きてしまい、
「一服しよ」
と、言ったあと、部屋の隅のほうでタバコに火をつけた瞬間、
「キャーッ!」
と突然の悲鳴。

107: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 15:37:07.82 ID:wQhKOxXU.net
入り口付近だった私はすぐに飛び出て、女の子の近くにいき、
「どうしたの!?」
と聞くと、
「いま、○○君が火をつけた瞬間、
 △△君の頭のうえのコードがぐるぐる回ってるのが見えたの!」
「そんなの風だろw」
「そんな感じじゃないって!ほんとぐるぐる回ってたんだって!」
「はいはいw」
「おーい、どうしたぁー?虫でも飛んできたかぁー?」
と部屋の中から△△の声が聞こえてくる。
「いやー、女どもがお前の頭のうえのコードが
 ぐるぐる回ってたって言うんだけど、
 風のせいだろって言ってたところw」
「はぁ?部屋の中だから風なんてねーしw怖いこと言うなよw」
「え?風入ってこない?おかしいな。」
と、おもむろに窓から手を差しのべて
ライターの火をつけあたりを照らしてみました。
「お、おい!回ってる!回ってるって!」
私の声に驚いた男どもは△△の頭上をみるなり、
「うおぁ※△○※×#」
と声にならない変な奇声をあげて飛び出してきました。

108: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 15:43:55.07 ID:wQhKOxXU.net
「やばい!やばいよここ!早く出ようぜ!」
と、みんなビビってしまって敷地の外に非難することに。
私はちゃっかりA子の手を繋いでいましたw
車まで戻ると、
とりあえず近くのコンビニまで移動しようということになり、
車に乗り込むと走りだします。
すると、前を走る友人の車がどんどん加速していき、
あっという間に見えなくなりました。
私は女の子を乗せているし危険な運転は出来ないと思い、
焦ってはいたものの安全運転でしばらく進むと、
最寄りのコンビニに友人の車が停まっているのを発見。
そのまま横につけて車を降りました。

109: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 15:49:11.03 ID:wQhKOxXU.net
「やべぇーやっちまったよ」
もう一人のドライバーががっくりと肩を落としているので、
「どうした?具合でも悪くなったか?」
と聞くと、逃げる途中にオービスにひっかかってしまったらしい。
「やばいよ。免停かも。社長に怒られる…」
と運送業をしていた友人を慰め、
その日は地元に帰ってから解散することに。
帰る途中、女の子ふたりを家まで送り届けるオマケ付きで、
地元に着いたのは午前5時をまわっていました。
「なにもないとおもうけど、しばらくは気を付けろよ」
と言い残し、解散。

110: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 15:56:18.12 ID:wQhKOxXU.net
その後、7人の身になにか事故や怪我などはなく、
肝試しのことなど忘れかけていたころ。
また皆で集まっていたときに
オービスにひっかかってしまった友人が言いました。
「そうそう、スピード違反で呼び出されて
 出頭してきたんだけど、見せられた写真が変でさ。
 車とかナンバーはくっきりと綺麗に写ってるのに、
 乗ってる俺らの部分だけ白くぼやけてて誰が誰だかわからなかったのよ。
 警察もこんなの見たことないって首かしげてたけど、霊の仕業かね…」
一同、少し沈黙したあと、
「ま、まあ、事故とか怪我もなかったし、
 お前が罰を受けたことで許してもらえたのかもなw」
「罰にしちゃちょっと重かったけどなw免停で減給されたわw」
「もう肝試しはやめよw」
「そうだなw」

111: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 15:57:35.25 ID:wQhKOxXU.net
なお、A子とはその後あまり会う機会もなく、
気にはなっていたものの
連絡を取り合おうともしないでいたら、
いつの間にか△△と付き合ってましたw

112: 名も無き被検体774号 2016/10/12(水) 20:51:01.80 ID:3tBtc2KU.net
誰かが連れて来てたりしてな


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母親がパチ狂い、父親が前科持ちという理由で彼女両親に結婚を反対されて手切れ金として小切手を渡された。彼女の事が好きなので諦めたくないんだが…



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引用元 パチ屋で体験した除霊話をダラダラと書き綴るスレ