何が何だかわからず転んだまま見上げると
そこには食玩コーナーで後ろを通ったワカメヘアーのオタクが
顔を真っ赤にしてフーフー言いながら立ってた
呆気に取られて見上げていると
なおも何かしようと近づいてくる
オタクの後ろに拳を振りかぶって飛びかかってくる親父が見えた
瞬時に後頭部を殴りつけられて
オレのすぐ前に膝から崩れ落ちるオタク、
それをなおも執拗に殴りつけ
襟首を引きずってオレから引き離そうとする親父
オタクよりも親父の形相と勢いに
びっくりして半泣きになっていると母が飛び込んできて引き離された

その後は店員も事の次第を見ていたようで
すぐに鮮魚コーナーの人が氷の入った袋を渡してくれ、
警備員が飛んできてボコボコになった
オタクの胸倉をつかんで引きずり起こしている親父を止めに入ってた
その場で親父がオタクに
「どうしてうちの息子を殴ったんだ」と詰問すると
「どけぇ！って言われたんで…」と言ってた
母親はオレを見て「本当？」と聞くので
「通路に座ってたから通してくださいって後ろを通った」と言うと
「通路に座るな！」と親父が更にオタクを殴りつけ始めた
その光景を見ていて、
この人本当にオタクを殺してしまうんじゃ…！と
慌てふためいたのを覚えている

後の事はわからないけど、
とりあえずスーパーの店長さんが
警察に通報してくれたみたいでオタクと親父は連行されていった
そりゃあそうだろうなと今では思う、
だってオレは顔の左側と首筋を一発殴られただけだけど、
相手のオタクは親父に十数発殴られてボロボロだったし…
けどこの時は親父が刑務所に入れられるんじゃないかと不安で滅茶苦茶泣いた
まぁ夕飯の時には普通に居たんだけど
この話を当時高校生だった兄に話すと大爆笑してた
何もそんなに笑わなくても、と言うくらい爆笑してた
親父は苦々しい顔してた

後日、そのオタクが
近所の警備会社で働いてることがわかってそこの社長が謝りに来てた
仕事の関係で親父とは知り合いらしくて
生まれて初めて生で土下座を見た
親父も「社員を一人潰してしまって申し訳ない」とか謝ってたけど
「あいつは自業自得」と社長が切り捨ててた

>>341
せっかくリアル警備員だったのに
中身は自宅警備員そのものだったのかw

>>342
詳しい事は何一つ知らないんだけど、
そのあと会社をクビになってどこにいったかわからんって…

>>341
子供思いの親父さんだね

>>343
普段は無口でとくに遊んでもらったりしたことはないし
怒る時も叩かれたりした事なかったから物凄いビビったｗ

>>344
自宅警備員に戻ったんじゃないか？
常識なけりゃどこも仮に雇ってくれても後々切られるよ

>>345
かもしれんね
あの時オレが後ろを通るって選択をしなければ
お互いに痛い思いしなかったのかも…
とか考えた事もあるけど、
あの手のはたぶんどっかで同じことやるなぁって

>>346
父親にタコ殴りにされて社長から切られただけで済んで良かったんじゃね？
下手したら逆上して346の様な非のない
子供を殺めるくらいな方向に振り切れてた可能性もゼロじゃない
寧ろ人生救ってやったんだよ

>>347
そ、そういう考えもあるのか…
でも社長さんも「あいつは痛い目見てよかっただろう」
みたいなこと言ってた
なんか結構人を小馬鹿にしたり食って掛かるタイプだったらしいし…