忘れ物を注意されたときや、Aの友達が別の友達と遊んだときや、
テストで三角をつけられたときや、ドッジボールで一番に当てられたときなど…
そういうときはいつも私が宥め役だった
私は女だったから高学年になるにつれAを宥めるのにも無理があったし、
他に好きな男子がいても私とAは夫婦という扱いをされいたため
まともに恋もできなかった
当然下校も毎日一緒にさせられてたんだけど、
Aの起床時間があまりにもバラバラだったので
登校だけはお互いのタイミングで別々に行っていた
なので、私はAと一緒にいなくていい唯一の朝の登校時間が好きだった
6年生のある日、Aの方が先に学校に着いたみたいで
教室に入るとクラスメイト数人がAの机に囲むように立っていた

長いので分けます

続き

「A君どうしたの？ランドセルは？」
「まさか忘れちゃったの？」
とクラスメイト達はAに言っていた
どうやらAはランドセルを忘れて登校してしまったらしい
忘れ物をした恥ずかしさとクラスメイトに注意されて不機嫌になったAは
いつもの5倍くらいの癇癪を起こして大暴れした
そばに居た男子が私に
「お前止めろよ、幼なじみだろ」と言ってきたけど
「無理だよあんなに暴れてるの女子の私じゃ止められないよ。
　それにA君とは小学校で一緒になったんだから、みんなと変わらないよ。
　家近いだけで幼なじみじゃないよ」
と言ったらクラスのみんな「そうだったのか！？」という反応
暴れるA君を誰がどうやって止めたのかのかは忘れてしまったが、
その日以来私はA君の宥め役をしなくてよくなった
みんなに言えないのは、
実はたまたまその日、私はAとほぼ同じタイミングで家を出ていて
Aの背中にランドセルがないのに気づいていたんだ
家出てすぐのところだったので声をかければ間に合ったと思うが
私は声をかけず距離をとって、
何にも背負ってないAの背中を見ながら登校した
絶対癇癪起こすだろうなーとわかってた
案の定ランドセル忘れたことをクラスメイトに指摘されて
癇癪起こして大暴れするAを、心の中では愉快に思っていた
これが私の墓場まで持っていくことです

>>964
まあ6年生ともなれば思春期に入ってくるし、そうなるわな
墓場まで持ってかなくてもいいかもよ

>>964
大変でしたね
あなたは全く悪くない