そしたらある日、
先生にAが実際の悪戯にぎょうさん作り話をプラスして
「殴られた」とか、すごい嘘を盛ってチクりやがったよ。

俺含む男子らが先生に呼ばれたけど、事実以外はきちんと否定して、
ズボンずらしとかはみんながやってたので
それについては口で謝って、俺ら個人にはお咎めはなし。

奴が嘘まで付いて、
こっちを悪人にしたてようとしたことには本当に腹が立ったから、
それからはズボンずらしに加わらなかった奴や
一部の女子もイタズラのメンバーに入れて、
ほぼクラスの全員で毎日午前中だけ
完全に無視するとか(一日中無視だと教師にバレる)、
パンツもズラしてチ●コがちょっと見える状態にして、
変態野郎！とかみんなで爆笑してた。

元々、彼は俺たちが唯一話できる人間だったから、
給食も一人で食べてたのは覚えてる。
それが3か月くらい続いたら、
奴は突然学校に来なくなってそのまま不登校になった。

少し気になったけどその時俺は部活に燃えてたから、
いつの間にか存在も忘れてそのまま、卒業まで何もせず。

月日は流れて、俺達は結婚して子供も出来て40歳になった。
今月の上旬に家族で街はずれを散歩してたら、
老婆の後ろを歩くそいつを見つけた。

それで懐かしくて話しかけたら、奴は
うまく言葉を喋れないようになってたんだよ。

隣の老婆(多分Aの母親)に事情を聞いたら、
あれから約25年間ずっと引きこもってしまい、ほぼ外には出ないらしい。
俺は凄く申し訳なくなって、
その時に持ってた現金のすべて(5万円)を渡して
｢これで美味しい物を食べてください！｣って伝えたんだ。

Aはニコニコ笑ってゆっくりと
「お寿司が、食べたい」って言った。
それを見たAの母親は泣いて喜んで、
自分も良いことした実感だけは残った。

俺の嫁と子どもは号泣するAの母親の背中をさすっていた。
自分で言うのもなんだけど、
俺は本当に良い妻と娘を持ったと思う。
俺は複雑ながら胸のつっかえが取れた気がした。

Aは元々友達いないからひきこもりになったのが
誰のせいか原因ははっきりとは分からないけど
(もしかしたら俺らが悪いんだと逆恨みしていたかもしれないし)、
その5万円で美味しい物を食べて欲しいと心から思った。

俺がきっかけになれるかどうかは分からないが、
かつての友人に励まされたことで、
人生を変える原動力にしてくれたら…と。
自分の心のどこかでくすぶっていた罪悪感が、消えてなくなったよ。
正直ほっとした。

以上、不登校だった同級生と約25年ぶりに会ったのでお金を渡してきた話。

>>647
お前の厄は落ちたが知らんが
嫁と子供は一生ものの業を背負ったな

>>647
全然いい話じゃないやん
そもそも普通は他人のズボンなんか下げません