731: 名無しさん@おーぷん 22/05/14(土) 11:28:52 ID:yhoo
黒い過去とは思ってないけど、墓場まで持って行くつもりの過去。
20代の頃、A子から託された遺書を焼き捨てたこと。
中学の頃同じクラス、同じ部活でよく一緒に遊んでたが、
高校で別々になったうえ私が引越したこともあって、以来疎遠になっていた。
引越し先は教えてたので
卒業後に一度遊びにきたことあったし何度か遊んだりもしたけど、
お互い新しい自分の生活に忙しかったし、卒業して半年もたつと疎遠になった。
20代の頃、A子から託された遺書を焼き捨てたこと。
中学の頃同じクラス、同じ部活でよく一緒に遊んでたが、
高校で別々になったうえ私が引越したこともあって、以来疎遠になっていた。
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卒業後に一度遊びにきたことあったし何度か遊んだりもしたけど、
お互い新しい自分の生活に忙しかったし、卒業して半年もたつと疎遠になった。
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そのA子と、20代半ばの頃に友達の披露宴に出席した帰りにばったり会った。
お茶に誘われたけど、なんせこっちは派手派手な格好だったし、
一旦帰宅したあと二次会に出掛ける予定だったから断った。
それから半月ぐらい経ってたと思うけど、
中高と一緒だった友人から電話があって
「A子って覚えてる?」って言われて「もちろん」って。
ちょっと前にバッタリ会ったことも話した。
そしたら「一昨日A子が縊死したって!」って聞かされた。
会った時、以前と全然変わらない印象だったから
天地がひっくり返るぐらいビックリした。
でも申し訳ないけど、
当時私は婚約中で自分の結婚披露宴も迫ってたから
何があったんだろう、まだこれからいくらでも楽しいことあるだろうに、とか
そんなことを少し考えただけだった。
その頃私は会社の独身寮に住んでて、
週末に実家に帰ったら母から「なんか届いてるよ」って言われて
渡されたのがA子からのものだった。
中には手紙とは別にもう一通封書が入ってた。
手紙は要約すると
「この手紙を受け取った頃にはもう自分は死んでると思う」ってことから始まって
「ずっと死にたいと思ってた。理由は色々あるんだけど、
決心したのは私ちゃんと会ってから。
奇麗な恰好をして楽しそうに生きてる私ちゃんを見たら、
同い年なのにこんなに違うんだと思った。
せめてお茶でもして昔のように
楽しくおしゃべりでも出来たらと思ったけど、あっさり断られて
あんたとは住んでる世界が違うんですよって言われたように感じた。
もちろん被害妄想だって分かってる。でも惨めで仕方がなかった」
と言うような内容で便箋7~8枚はあったと思う。とにかく長かった。
高校で虐めにあったことや、
両親が離婚したことなんかも書いてあった。
そして最後に、同封してある封書はB子に宛てた遺書であること、
その封書をB子に転送してほしいと書いてあった。
直接送りたかったけど、どこにいるかわからないって。
B子は、A子と同じ高校に進学した子で、
中学の頃は同じ部活でA子と共によく一緒に遊んだ。
A子が虐められる切っ掛けを作ったのはB子だって書いてあって
それを知らしめたいって書いてあった。
必ず約束守って下さい。必ず送ってくさい。
信じてますって書いてあったけど
私はそんな約束した覚えはない。
その封書は送らなかった。
死んでしまった人にどこまでが事実か確認もできないわけだし。
受け取った側だって、相手が死んでしまったら反論できないじゃない。
そんなの不公平だって思った。なので焼き捨てた。
私はひたすらA子に対してむかついた。
結婚前の幸せな時期に、一方的に巻き込んで嫌な思いさせないでよ!って。
それから何年か経って、
中学の同窓会があった時にA子の縊死が話題になったんだけど
A子やB子と同じ高校に進んだ同級生が何人か、
生前のA子からB子の住所を聞かれたらしいが
みんな知らぬ存ぜぬを決め込んでいたらしい。
B子はA子から逃げるために祖父母の家で暮らしていて、
全員が結託してB子を守る方向で動いていたとか。
要はB子がA子に何かしたんじゃなくて、単なる逆恨みだったみたいだ。
それを知って、あの封書の件は言わなかった。
このまま墓場まで持って行くつもり。
引用元 奥様が墓場まで持っていく黒い過去 Part.5
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