314名無しさん@HOME : 2014/12/07(日)16:56:46.44 ID: 0.net

父の兄へのコンプレックスが爆発した時。 
父はとある分野で著名な人物だった。
兄はそんな父を誇りに思っていて褒められたい一心で毎日勉強ばっかりしていた。 

兄は品行方正で優しく、頭が良く、本当に非の打ち所がない人物だったと思う。 
父に褒められた時の屈託のない笑顔は、年齢よりもずっと幼く見えた。 

父はプライドが高く、肩書きに拘り、上昇志向が強い人に見えた。
特に自分の地位を脅かすような存在はあらゆる手を使って徹底的に潰すような人だった。
そんな父の被害者が良くウチに文句を言いに来ていたのは覚えている。 

私は父が嫌いだった。人間的に尊敬出来なかったし、
何よりも好きな兄の心中にずっと居座っていることが憎かった。父を盲信する兄を憎みすらした。

 
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